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山行記録-Index
北アルプス−涸沢&奥穂高岳〜松本・清里・小淵沢<1日目/2日目/3日目/4日目> |
でも、「2日目はさすがに天気悪いんだろうなぁ…。」
なんて思いながら、朝目がさめると
「あれ??」窓の外が明るい??
なんだか、一挙に目が覚めちゃいましたよ。
どうです?このモルゲンロート!!
岳の介さんの晴れ男&私の晴れ女パワー炸裂です!(笑)
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昨日到着した時もスタッフの方から
「いや〜、どうしちゃったの?このお天気!!」
なんせもくもく夏雲まで湧いちゃったりした晴れ男&晴れ女パワー。(笑)
とてもいい色だったので、すぐにカメラを構え窓からパチリ。
昨日到着した時はガスで上手く写せなかった「涸沢大雪渓」もこの通り!
こんなにきれいなモルゲンロートが見られるとは思ってませんでした。
本当ならかなり入っていたという予約がだいぶキャンセルされたそうですが
今回やめた方たち、残念でしたね〜。 |
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カメラを持ってフリースを着込んで、とにかく急いでテラスへ出ました。
う〜ん、さすがに朝は冷えますねぇ。(^_^;)
でもテラスには結構人が出てました。
想像もしていなかったモルゲンロートにみんな感激していました。
岳の介さんも私も、たくさん写真を撮っちゃいました。
涸沢の清冽な朝の空気と、青い空、まばゆい朝日。
…しかし、この天気ならいつまでもテラスで浸ってるわけには行きません。
一旦部屋に引き上げ、身支度してから食堂へ移動です。 |
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きれいな流しの洗面所、蛇口から出てくるお水をありがたく使います。
歯を磨いて顔を洗って…気分がしゃっきりしました。
朝食は5:30からでした。
…あらま、またサバ??違うお魚だったのかな?(笑)
GWに涸沢岳に登った時も、途中でまともに食べる気にならなかったので
とにかく朝からがっつり食べておきます。
少しのんびり出発しようか?なんて言ってたけど
たぶん崩れてくるだろうから、少しでもコンディションがいいうちに行こう!!
ということで、食後は急いで部屋に戻ってさくさく出発準備です。 |
部屋で準備をする頃には、モルゲンロートは終わってすっかり朝の青空。
それにしてもキレイなブルーです。
昨日とは違って、秋っぽい雲になりました。
…しかし、コレはやっぱり崩れてきそうだなぁ。(^_^;)
連泊の私たちは不要な装備を部屋にデポして行く事にしました。
出発準備、頑張ってだいぶ早くなってきましたが
それにしても岳の介さんは素早いんですよね〜。(^_^;) |
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身軽な装備で表に出ます。
歩き出せばすぐ暑くなるから当然フリースは着ません。
カッパも着なくていいし、アイゼンもいらないし。
こんな身軽で、ほんとに幸せです。(笑) |
この青空の色!!
涸沢小屋の赤い屋根が映えますねぇ。(^^)
ホント、こんないいお天気になってくれるとは。
晴れ男&晴れ女のダブルパワー恐るべし。(笑) |
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出発前に小屋のテラスでパチリ。
涸沢大雪渓もしっかりバックに入っています。(笑)
…こんな光景、この先もう見られないかもしれませんね〜。(^_^;)
今日は奥穂に登って来るだけだから、やっぱりのんびりめ。
もともと泊まった人も少ないし、みんな出てしまった後ということもあって
テラスはご覧の通り人がいません。
な〜んか、贅沢な感じでしたよ。
さて、写真も撮ったし天気が崩れる前に出発しないとね。
という訳で、7:00 涸沢小屋出発です。 |
奥穂への道は涸沢小屋のすぐ脇から出ています。
全然知らなかった私は「え??こんな所からなの?」という感じでした。
GWに涸沢岳に登ったから白出のコルまでは行った事があるけれど
当然夏道を登るのは初めてです。
天気がいいので緑がきれいでした。
そして色とりどりのお花があちこちに咲いていました!! |
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左から/トリカブト・アザミ・???
とにかく色とりどりのお花たち。
思わずため息が出るほどの美しさでした。
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樹に覆われ岩が敷き詰められた道を登って行きます。
白出のコルへと向かう道には私たちだけの静かな涸沢。
9月の連休なのにこんなに静かなんて、なかなか体験できないでしょうね。(笑)
最低限の荷物だけなのでうんと身軽なんですが
それでも登り出しからそれなりの急登でした。
うん、縦走するわけじゃないから急がないしね。
景色を楽しみながらのんびり登って行きます。(^^) |
あちこちに色とりどりのお花が咲いていましたが
ふと気付くと、何やら青紫色をした実がなっていました。
「なんだか美味しそうだよね。」岳の介さんが言います。
やっぱり?私もそう思ってたんですよね〜。
で、はい、ぱくっと食べちゃいました。
そしておもむろに岳の介さんの口元に差し出します。
「??…あれ?これ、ブルーベリーだよ??」
はい、この実の正体は野性のブルーベリーでした。(^^)v
よく見るとあちこちに結構たくさんなっていました。
岳の介さんと2人でパクパク食べながら歩きました。(笑) |
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しばらく進むと、道がぱっと開けます。
道を覆っていた樹はここまででおしまい。
ここから先は岩ゴロゴロのガレ場を歩きます。 |
涸沢槍をバックにパチリ。
岩はゴロゴロしてるけど、この辺りはそんなに急な登りじゃありませんでした。
この辺を歩いている時は…ああ、そうそう。
初めてキャラバンシューズを履いた時の話をしてましたね。
足元がしっかりしているって不安がなくていいです。 |
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岩陰に咲いていたイワギキョウ。
決して派手な花ではないけれど、それでも抑えた華やかさがあって
岩場でひっそりと咲いているところにぐっと惹かれます。 |
ふと目線を上げれば、涸沢岳の下の方は草紅葉。
濃い緑色から明るい黄緑、そして黄色も混ざってなんとも楽しい光景です。
私はずっと「草紅葉」を「くさこうよう」だと思ってました。(^_^;)
「モミジ」って言うと、どうもあの赤いヤツしか思い浮かばないんです。 |
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はい!涸沢新名物「トトロ岩」です!!\(^o^)/
このトトロ、別名「タヌキ岩」は前穂に立っています。
昨晩トッティに教えてもらいました。
しかしこれ、どう見ても「トトロ」ですよね〜。
あとは小屋で新メニュー「トウモコロシ」を出せば完璧です!!
小さいお子さんがいる家族連れを涸沢に呼び込むのはこれでOK!!
「○○ちゃん、今度お父さんと一緒にトトロを見に行こうか?
トウモコロシも食べられるよ〜。」
・・・どうです?完璧じゃないですか?(笑) |
何て思いつつ涸沢を見下ろせば、なんだかイヤ〜なガスが湧いていました。(^_^;)
まぁね、ただでさえ午後の方が悪いはずだし
おまけに台風が近付いていて下り坂なんだから仕方ないんだけどね。
しかし、それにしてもこの這い上がってくるのがイヤ〜な感じですよね。(^_^;) |
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8:00 ザイデングラードです。
この辺りで10人前後はいたパーティーを追い抜きました。
詰まるのはイヤなので結構距離を置いて歩いていたのですが
ザイデンで記念撮影大会になってしまったようなので
先行させて頂きました。
しかしこのパーティー、とってもにぎやかで楽しそうでしたよ。
私たちが通り過ぎようとした時にとっても楽しげな声で
「マエホ〜♪マエホ〜♪」
(白雪姫の七人の小人の「ハイホ〜♪ハイホ〜♪」の節で!!)
という歌が聞こえてきたので、思わず吹き出してしまいました!!(笑)
でも、こんなに楽しそうなら大人数のパーティーもいいでしょうね。 |
コケモモ?イワハゼ?
とっても可愛かったので思わずパチリ。
ザイデングラードははしごと鎖があって、そこから上がちょっと歩きにくいかな?
ストックをしまおうかどうしようか、悩みながら結局そのまま歩いてしまいました。 |
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9:15 白出のコル、穂高岳山荘に到着です。
わ〜い!!これこれ!これだぁ〜!!
ガイドブックや山と渓谷で見て憧れていた穂高岳山荘の岩のテラス!!
GWに来た時にはもちろん雪の下にすっかり隠れていて
えらく高い所から階段を下りて山荘の入口にたどり着きました。
雪がないとこんなに広いんですねぇ〜。
テラスでのんびり大休止しても良かったのですが、空模様が怪しくなりました。
私はコンディションが悪い時に奥穂に登る自信はありません。
という訳で山荘の入口で写真を撮ったら、すぐに奥穂にアタックすることにしました。 |
上の方は風が強いはずだから…
つば付きのキャップから保温もかねてニット帽へ替えました。
まだ強くないけど雨と、そして防風もかねてカッパを着て
手袋も装着して、もちろんストックはしまいました。
よっしゃ!これで完璧です!!
穂高岳山荘から奥穂のルートに進みます。
雪がないから大きな貯水タンクも発電用の風車も良く見えました。
そしてとうとう階段へ…。
霧雨のように降っていますが、滑って恐いほどではありませんでした。
いよいよ初の奥穂アタック開始です!(^^)v |
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階段自体はがっしりした作りで、全く不安はありませんでしたが
やっぱり岩に移る時はちょっぴり緊張しました。
そして鎖…噂の滑落防止ネット。
つるんと足を滑らせたら終わりですね。(^_^;)
という訳でかなり慎重に登りましたが
それにしても…私、こんなところを登っていたんですか?
ひえ〜。(^_^;)
写真を撮られていたなんて、まるで気付きませんでした!!(笑) |
10:20 奥穂高岳(3,190m)山頂到着です。
稜線はさすがに風が強くて
気を抜くとあおられて足元がふらふらするほどでした。
道自体は穏やかでも、スパッと切れ落ちてるから足を滑らせたらアウトかな。(^_^;)
岳の介さんの心強いリードのおかげで無事に登頂できました。
私1人だったら、ちょっと厳しかったと思います。(^_^;) |
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稜線はさすがに雨風厳しく、カッパをフル装備しました。
だけど私たちが登頂した時には、ジャンダルムも上高地もばっちり見えました。
ウソのように霧がす〜っと晴れたんです。
ほんとに感動する景色でした。
奥穂山頂の祠…一緒にパチリ。
それにしても私たち以外誰も居ない奥穂山頂…。
日本第3位の高峰を独占です!!(^^)v |
奥穂山頂の山座同定盤です。
しかし、肝心の山は雲と霧で全く見えませんでした。(^_^;)
山頂にいると、単独行の男性が登ってきました。
カッパも着ずにナップサックだけというえらい軽装です。
「寒い、寒い!!」と言いながらがたがた震えていましたが
「前穂に行くにはこっちでいいんですか?」と聞いてきました。
岳の介さんが「天気も悪いしやめた方がいいですよ。」と言ったので
諦めて一旦下り始めたのに、また引き返してきました。
結局その方は前穂方面に進んで行きましたが…大丈夫かなぁ??(^_^;) |
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山頂にいる間にも雨風が強くなってきました。
やっぱり稜線だからなぁ…。(^_^;)
最初からこの天気だったら私は奥穂アタックは諦めたかもしれません。
下り始めると別のパーティーとすれ違いましたが
きっともう景色を楽しむことはできなかったでしょうね。
岳の介さんと私は相変わらず強運に恵まれています。
やっぱり日頃の行いがいいと違うなぁ〜。(笑)
雨で手袋がぐっしょり濡れて風が強いので指先が冷たくなってきました。
看かねた岳の介さんがゴアテックスのオーバーグローブを貸してくれました。
何とか指先の感覚も保てて、慎重に鎖とはしごを使って下りていきます。
濡れているから滑ったらお終い、1段1段、確認しながら下りました。
岳の介さんのリードで何とか無事に下りてきましたが
やっぱり雪のある時に登るのは、私はちょっと恐そうです。
GWみんな平気そうに登って行ってたけど…すごいなぁ。(^_^;) |
11:10 白出のコル、穂高岳山荘に到着です。
下りてくる頃には結構な降りになっていて、全身ぐっしょりです。
辺り一面ガスでテラスからも何も見ることができませんでした。
とりあえず山荘の中に入って休憩することにしました。
びしょ濡れのカッパを脱いで、ストーブの暖にほっと息をつきました。
冷たい雨と風ですっかり体が冷え、お腹もすいていました。
岳の介さんと2人でラーメンを半分こ。
(ここでちゃんと1杯食べちゃうと、下りてからビールが入らない!!笑)
熱々のラーメンにはしっかりチャーシューやコーンまで入っていて
とっても美味しかったです♪
ここでくつろいでいると、先ほど前穂に向かった男性が下りてきました。
「…無理!!」
そりゃそうだと思います。
カッパも着ないで全身びっしょりになり、がたがた震えが止まらない様子でした。
まともな装備は全く持っていないようだったので気になっていましたが
事故になるようなことがなくて良かったです。 |
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美味しいラーメンで身体も温まったので、そろそろ涸沢へ下りることにしました。
登りでは結構きついと思ったザイデングラードやガレ場も
奥穂の階段や鎖のあとではウソのように楽に感じました。
風も吹いておらず、強かった雨も霧雨のような感じで穏やかです。
緊張が解けて、黙って歩いているとだんだん眠たくなってきます。
だからきっと下りの事故が多いんでしょうね。
危ない、危ない。(^_^;)
という訳で、ず〜っと岳の介さんとしゃべりながら下りてきました。
いくら山岳保険に入ったとは言え、230万円は払えませんから!(笑) |
「涸沢はお花が咲き乱れている」
…そう聞いて期待したのはチングルマです。
白くて丸っこい花びらの、アルプスの少女ハイジに出てくるようなお花です。
ずっときょろきょろ探しながら歩いていたのですが、見つかりません。
去年の燕岳の時と同じ、種がたくさん風に揺れていました。
でも、雨のしずくが光って種だけでもとてもキレイでしたよ。(^^) |
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14:00 涸沢小屋に帰還です。
まずは乾燥室に行ってぐしょ濡れのカッパとザックカバーを干しました。
天気が良ければ涸沢ヒュッテまで行って生ビールとおでんを食べるつもりでしたが
雨も降っているし、涸沢小屋でのんびりすることにしました。
部屋に荷物を置いて、いそいそ下へ降りていきます。
岳の介さんと2人で奥穂高岳登頂祝賀会です。
はい、頼むのはもちろん「生ビール」です♪
「かんぱ〜い!!」「おめでと〜♪」
おつまみは、やっぱりおでん!
(ヒュッテでは1品ずつ選ぶのですが、小屋の方はセットになってました。)
お次はモツ煮!
七味をたっぷりかけて、熱々、おいひぃ〜♪(笑)
さすが土曜日、本来の連休初日とあって
キャンセル続出とは言いながらも、小屋の中は賑わっていました。
雨の中、涸沢まで辿り着いた満足感でみんな笑顔でくつろいでいました。 |
夕食は17:00からでした。
メニューはロールキャベツでした。
またお魚かと思いましたよ。(笑)
野菜たっぷり、トマトの赤も鮮やかで美味しかったです。(^^)
山に来て、雨で浸水したり風に吹き飛ばされることもなく
乾いた暖かい布団で眠ることができて
自分で用意しなくても温かいご飯とお味噌汁と立派なおかずまで食べられる。
…山小屋とは、本当にありがたい存在だと思います。
私たちの目の前で食べていた妙齢の男性が
「僕、野菜は食べられないもん。ヒュッテの方が良かったのに。」
ぶつぶつ言いながら、おかずには全く手をつけずご飯だけ食べてました。
…子供じゃないんだから…連れの女性が可哀相過ぎです。(^_^;) |
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見てください!この見事な涸沢の紅葉!!
「え?もうこんなに色づいてたの??」
…そんな訳ないですよね。(^_^;)
食堂に飾ってあったパネルです。
それにしても本当にキレイですね〜。
やっぱり紅葉の盛りは激混みのようですよ。
いつか来るならやっぱり平日がいいなぁ。
今回はこの写真で満足しておきます。(笑) |
そして夜はトッティから飲みのお誘い。
奥穂の登りでお疲れの私たちはちょっぴり仮眠。
…でも、時間まで待ちきれずに先に飲み始めちゃってたりして。(笑)
今夜の飲みは涸沢小屋のスタッフ全員参加。
そして他のお客さんパーティーも何組か来るとの事。
「別の場所で飲みますから、ヘッデン持ってきて下さいね。」
案内された場所は涸沢小屋の秘密の隠し部屋でした。(^^) |
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暖房が効いて暑いくらいのその部屋に続々と人が集まってきます。
冗談抜きで足の踏み場もないくらいで、アリーナ席までできる始末。(笑)
小屋番オールスターズと岳の介さん&私。
謎のフィンランド人パーティーと美人姉妹パーティーも加わっての大宴会です。
まぁ、出て来る出てくる。
すごい量のお酒、銘酒「大信州」や「上高地」ワインその他色々。
岳の介さんが担ぎ上げた山崎もありました。
自分たち用にキープしておいたチーズも放出して飲みまくりました!(笑) |
彼らは謎のフィンランド人パーティーです。
日本勤務との事で、日本語もぺらぺら。
しかし、登ってくる前に素っ裸で梓川を泳いだって言ってましたよ!!(^_^;)
素っ裸って、ええ??ホントに??
しかも、え〜?冷たいんじゃないの?梓川!
さすがフィンランド人!恐るべしフィンランド人!!
あ、フィンランド語を1つだけ教わりました。
Kippis!(キッピス!)=「乾杯!!」
フィンランドはウォッカだって。差し入れもウォッカでした。
はい、グラス持って〜!「キッピス〜♪」\(^o^)/
なんと12時過ぎまでの大宴会となりました。 |
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北アルプス−涸沢&奥穂高岳〜松本・清里・小淵沢<1日目/2日目/3日目/4日目>
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