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山行記録-Index
北アルプス上高地から涸沢カール・涸沢岳<1日目/2日目/3日目> |
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朝食は5時と5時半からでした。
長時間行動する予定でもないので、のんびり2回戦に参加。(^^)
メニューは焼き魚…サバかな?
昼食をゆっくりたっぷり摂れるとは思えないのでしっかり食べました。
穂高岳山荘と太陽のロビーに憧れる私。
北穂高岳はやめて、とにかく白出しのコルまで上がろうということに。
朝食後のんびり出発の準備。
2日目も涸沢小屋に泊まる事にして受付手続きを済ませました。
余分な荷物は小屋にデポして、軽いザックで外に出ます。 |
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涸沢小屋の前のテラスでしっかりアイゼンを装着しました。
Myアイゼンの初デビューです。(^^)
S氏に装備をチェックしてもらい、7:00出発しました。
涸沢小屋からあずき沢の斜面をどんどん登って行きます。
涸沢テント村が眼下で小さくなっていきます。
出発が早かった人たちや穂高岳山荘に泊まった人たちが降りてきていました。
そして、やっと見られた憧れの尻セード・・・でもなんだか女性の様子が変?
「バカヤロ〜!!ピッケルだ、ピッケル!!!」男性が怒鳴っています。
…どうやら尻セードではなくお尻で滑落、らしかったです。(^_^;)
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「ヒュ〜〜〜〜ン!」
と大きな音を響かせながらヘリコプターが飛び回っていました。
カールの空間を自在に飛び回る姿はまるでラジコンのようでした。
斜面に沿って舞い上がり軽々と方向転換するヘリコプター。
思わず「うわぁぁ!かっちょい〜〜〜〜!!!」と大絶叫。(笑)
ザイデングラードの辺りをいつまでもうろうろしているかと思ったら
こんもり盛り上がっている辺りに近付いてホバリング。
「???」と思っていると
ヘリの中から雪の斜面にレスキュー隊員が下りてきてびっくり。
事故があったんだろうなぁ。ひどくないといいなぁ。 |
途中で一休み。
ずっと登りだし、風もなくて暑い!!
ホント、半そででも十分OKでした。
(ん〜。それにしてもこの写真、カッコいい!・笑)
上に行くほど急になっていく斜面。
リードのS氏が作ってくれる大きなステップに慎重に足をけりこみます。
笑っちゃうのはストックがピッケルの穴にはまっちゃうこと。
私の締め付けが甘くて、急に伸びたり縮んだり…!!
結局S氏に締め直してもらいました。(^_^;) |
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足を一歩上に上げると、ひざは雪の斜面に触れている…
最後の方はそんな急斜面も何度か出てきました。
登っている人には山スキーヤーやボーダーの姿も。
MSRのスノーシューでがしがし登っていました。
ほえ〜。こんな急斜面まで登れるとは思わなかった。(^_^;)
苦しいながらも上を見上げると
「…お。あのなだらかなカーブは!」
カールから見上げてもすぐ分かった、白出しのコルはもうすぐです。(^^) |
下を見下ろせば豆粒ほどにも見えない涸沢テント村が。
うはぁ〜。我ながら良く登ってきたなぁ。(^_^;)
実は登っている最中に雷鳥さんがうろうろしていました。
ちょっと離れていて写真が撮れなかったのは残念でしたが
結構な長時間、白い姿の雷鳥さんのお散歩を眺めながら歩きました。
上に着くまでいるかな?と思ったけれど、やっぱりそうはいかなかったなぁ。
そうそう。
近くを登っていたボーダーのお兄さんが
ホルダーのペットボトルのふたを開け口にした時
「ぽりぽりぽり。」と音が。
「?????なぜ?ゴクゴクでなくぽりぽり??」
答えは行動食のシリアルが入っていたからなのでした。
「ゲータレードのボトルが口も広くてGood!」だそうです。
ナイスアイデアですねぇ!!(^。^) |
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白出しのコルにて奥穂をバックに。
9:30 白出しのコル到着です。
アイゼン装着とは言え、S氏がカバーしてくれるのをいい事に
のこのことダブルストックで上がってきてしまった私。(^_^;)
しかしとにかく、感動、感動、うれしぃ〜♪\(^o^)/ |
雪に埋もれている穂高岳山荘です。
入口まで雪を掘り下げてありました。
モチロンしっかり営業中です。
除雪車が雪を屋根にばら撒いているので不思議に思っていたら
「アレは、屋根で雪を溶かして水を作っているんですよ。」
と教えてくださいました。 |
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奥穂高岳のルートは大渋滞でした。
狭い階段、あああ、あんなに数珠繋ぎになっちゃって…(@_@;)
眺めていましたが、階段直後の急斜面がとっても怖そうでした。
実際、先ほど2人ほど落ちてネットに引っかかって助かったと話していました。
おそろしぃ〜〜〜。(>_<)
そんな所、とても私には行けません〜!!!
奥穂高岳の頂上までは、見えている所からさらにだいぶ歩くそうです。
憧れるけど…う〜ん。
いつか、雪のない時じゃないととても無理です。(^_^;) |
一方ほっとする眺めのコチラは涸沢岳。
コレでも3,110mあります。
一段高い所にある黄色いのはテントです。
ふ〜ん。誰か泊まったんですね。
しかし、風がきつそうですよ! |
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コレはヘリの荷物です。
話では色々聞いていたけれど間近に見るのは初めてなので思わず激写!(笑)
穂高岳山荘前ではTVクルーが撮影をしていました。
雪の北アルプス、遭難事故も相次いでいるからでしょうか? |
穂高岳山荘に入り太陽のロビーでコーヒータイム♪
ウッディなベンチと薪ストーブ!
うわ〜い!たまりません!!(笑)
山荘内は天井が低かったです。
雪の重みに耐えられるようになんでしょうね。
それにしても、トイレがキレイな水洗式だったのにはびっくりしました。
休憩室には大きな本棚に登山関係の本や雑誌がたくさん!
思わずS氏と2人で読み漁ってしまいました。(笑)
…休憩中に岐阜県警の山岳パトロール隊が入ってきました。
北穂での事故を帰宅後に知りました。
ご冥福をお祈りいたします。 |
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太陽のロビーでたっぷり休憩して、10:20 涸沢岳に出発です。
登りはあずき沢にもまして急斜面です。
S氏のピッケルでできた穴にストックをしっかり刺しながら登って行きます。
スキーをしていた私は雪の急斜面に恐怖心はないのですが
とにかくミスは許されません。
慎重に、慎重に。
そして上に上るにつれだんだん風が出てきました。
帽子が飛ばされそうになるのが気になり
ジャケットのフードをかぶることにしました。
途中から雪がなくなり、岩稜帯になりました。
天狗岳に登った時師匠I氏に言われた
「岩にアイゼンは絶対滑らない!」を思い出し進みます。 |
11:00 涸沢岳山頂到着です。
後から気付きましたが、なんと私、初の3,000m峰登頂でした♪
師匠I氏から「写真を撮ろうとして一歩ずつ後ろに下がっているうちに
滑落して死んじゃう奴が結構いるんだよ。」
と言われていた通りに、とっても狭い山頂でした。
時間が遅くなりうっすら霞がかかってどこもかしこも良く見える!
とは行きませんが、それでも北アルプスの山々が見渡せました。
あまり歩いていないので山の名前がちんぷんかんぷんの私に
S氏は「アレは○○岳、あっちが○○岳。」と教えてくれました。 |
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ちょっとぼんやりしていますが、槍ヶ岳も見えました!
さすがの私もコレだけはしっかり分かります♪(笑)
後から登ってきた人たちと写真を撮り合い、かなり長居してしまいました。
11:45 涸沢岳から下山開始です。
下山は登りとは別ルートで、急斜面の下降がなくてちょっとほっとしました。
S氏のルート選択に感謝です。(^^)
12:35 穂高岳山荘到着です。
ザックをおろして一旦トイレ休憩。
ここまで来れば風もないので結構のんびりしてしまいました。
13:45 涸沢に向けて下山開始です。 |
あずき沢をひたすらひたすら下ります。
1度だけ足を滑らせて、S氏に止めて頂きました。(^_^;)
その後は慎重に慎重に…しかし雪が腐ってて時折踏み抜いちゃうんですよね。
きっとS氏はさくさく降りられたはずなんでしょうが
私のペースに合わせて頂きました…。
下り始めて、ようやくお腹がすいてきました。
休憩時にS氏に頂いたチョコレートをいくつか食べただけでお昼を食べていません。
上にいる間は緊張のあまり、空腹感がなかったようでした。(^_^;)
後半、もう大丈夫だろうという所まで来ていざ、憧れの尻セードに挑戦!!!
うわぁ〜〜〜い!楽しいぃぃ〜〜〜♪\(^o^)/
楽しいし早いし、コレはたまりませんね〜〜!
もう私、来シーズンは絶対ピッケルを買うことにしました!(尻セードのために。・笑) |
15:30 涸沢小屋到着です。
装備を解いてチェックイン。
S氏は勝手が分からない私のアイゼンとストックを手早く乾燥室に。
ううう。何から何まで、ありがとうございますぅ。(^_^;)
今夜のお部屋はまるで旅館のような畳部屋。
暖かくて嬉しいよぉ。(*^。^*) |
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涸沢小屋と北穂高岳をバックに。
荷物を移したら、さて今日も涸沢ヒュッテへGO!(笑)
ちょっと時間が遅いせいか、テラスはガラガラ。
と思ったら、今日下山した人も多かったみたいでした。
S氏と2人、おでんと生ビールで涸沢岳登頂祝賀会♪
いくら天気が良くっても、私1人だったら多分、きっと登ってなかったと思います。
おぼつかない私をずっとリードしてくださったS氏に感謝です!(*^。^*)
ところで、昨日から涸沢のテン場の横の斜面を何人かのスキーヤーが滑り降りていました。
すごく急な斜面を見事なスキーさばきで滑ってきます。
テント村からは「うお〜!すご〜い!!」
拍手喝さい、口笛などが響き渡っていました。
日も暮れてきてすごく寒いのだけれど、涸沢ヒュッテのテラスは居心地良くて
5時の夕食時間になってあわてて涸沢小屋に向かいました。(笑) |
夕食メニューはお魚…カレイかな?
今夜の宿泊客は約50人ほど。
夕食は1回戦で終了、なんだか寂しい感じです。
でも同じテーブルだった他のパーティーの方たちと
たくさんお話ができて楽しかったです。
なんと九州から来ているそうです。
さすが北アルプスだなぁ。(^^) |
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そして夕食後は深夜営業のフリースペースへ!!(笑)
なんと言っても最終日。
担ぎ上げたアルコールを大放出。(^^)v
S氏が持参した大量のおつまみと合わせて豪華な宴に。
他にもそんな風に盛り上がっている人達がかなりいましたよ。
関西から来ている3人パーティーはなんと16歳のお嬢さんもメンバーです。
16歳になって一緒に山に登ってくれるお嬢さんなんて…
お父さんのともりんは、やっぱりすごく嬉しそうでしたよ。(^^)
遅くなってから小屋番のトッティも仲間入り。
あちこちの山の話から、なぜか恋愛話まで。(夜も遅いし、ね。)
あまりに生々しくて「お前は聞かんでええ!」なんてお嬢さんの耳をふさぐともりん。
う〜ん。なんだか、いいなぁ。(笑)
ともりんは私よりもさらに大量のアルコールを担ぎ上げていて
振舞って頂いたので、山の上とは思えない大宴会となったのでした。
あまりの盛り上がりに度々「し〜〜〜〜っ!」と自粛のコール。(笑)
昨晩の10時でも十分遅いと思っていたけれど
この日はなんと12時解散。
1人で飲んだ燕岳の時とは違って
楽しくて楽しくて、ああ、いつまでもこのままでいられればいいのに。
この日の部屋は暖かくて、私はさらに服を脱いで寝てました。
雪の山小屋、思ってたよりずっと快適でした。
暑がりのS氏はなんと毛布1枚で寝ていました。(^_^;)
やっぱり山に登るには、耐寒性能上げないとダメなんだよなぁ…。 |
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北アルプス上高地から涸沢カール・涸沢岳<1日目/2日目/3日目>
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