山に行ってきました!
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北アルプス上高地から涸沢カール・涸沢岳<1日目2日目/3日目
今日の朝食は5時半からのみでした。
宿泊者が少ないからなのでしょうね。

メニューはソーセージとスクランブルエッグ。
また焼き魚だと思っていたら洋食でした。

朝食は窓際の席に座れました。
窓からはカール越しに前穂高岳が良く見えます。
今日はもう下るだけなので、食事ものんびり食べました。

朝食後のんびり本棚の本を見たり、コタツでまったりしたり。
みんな出発して行き、とうとう小屋はお掃除タイム突入です。
イキナリ音楽がかかりだしたのにはびっくり。
ちょっとりょうさんのバイト生活を想像してみたり。(笑)

とは言っても、バスの時間もあるしいつまでも小屋にいるわけにも行きません。
S氏はもう1泊して、今日は北穂高岳に登る予定です。
でも…名残惜しくて、なかなか身支度が進みません。

最後に小屋の前でトッティと一緒に記念写真。
トッティは5月末にお休みで下界に降りるそうなので
そしたらきっとメールをくれるでしょう。(^^)

あんなににぎやかだった涸沢テント村もこの通り。
すっかり寂しくなってしまいました。

はぁ〜〜〜。
帰りたくないよぉ。(T_T)

しかしバスの時間もあるし、そうも言っていられません。
午後からは天気が崩れてくるそうだし、S氏にも出発してもらわなければ。

身支度を整え、私は上高地へ、S氏は北穂へ。
9:15 涸沢小屋を出発です。

そして小屋番トッティはお掃除へ、ね。(笑)

カールを歩きながら振り返ります。

ああ、この景色とももうお別れなんだなぁ…。

また、来ます。絶対!

横尾谷を見下ろします。

さて、ここからはずっと1人です。
歩いてきた道だから不安はないけれど
それでも「帰り道」の気の緩みは事故の元…!

心配してくださってる方々もいます。
最後まで無事故で帰らないと、と気を引き締めます。

登りはあんなに苦しかったのに…
下りは早いこと早いこと。

あっという間に涸沢カールから遠ざかって行きます。

もう周りの景色の雰囲気もすっかり変わってしまいました。

本谷橋の辺りでアイゼンをはずしました。
足が軽くて嬉しい〜♪

横尾谷のデブリ跡です。

中央辺りの二つの塊は冷蔵庫ぐらいあるブロック雪崩です。

こんなの喰らったらたまらないなぁ…。
とにかく周りに気をつけながら進んで行きます。

雪が汚れているのはどうやら黄砂の影響らしいです。
例年はもっと真っ白なんだよ、と言われました。

途中、男性の2人パーティーが休憩していて
話を聞いているとどうやらひざを痛めてしまったようでした。
かなりの大きさのザックです。
声をかけ、テーピング処置を施して差し上げました。

横尾へ向かう道。

来た時よりさらに流れが現れていました。

きれいな水の色にウキウキしますが
近付いて覗き込むわけには行きません。(^_^;)
それにしても、本当にきれいな色ですね。

沢筋のルートは踏み抜きの危険が大きくなったため
昨日から夏道にルート変更されていました。

小屋のスタッフがつけた紅がらの標です。
コレなら迷いませんね♪

時折気になる音がしていましたが
とうとう対岸で結構な大きさの雪崩が発生しました。

かなり距離があったので不安はありませんでしたが
もし自分がいる地点であんな雪崩があったら…
とにかく、しっかりアンテナを張っておかねば!

気を引き締めて進みます。

夏道を歩き、あっという間に傾斜がゆるくなってきました。

ん〜・・・これはまるで、雪原散歩?
スノーシューとかで歩いたら気持ちいいのかな?(^^)

それにしても当然ながら来た時よりさらにべしゃべしゃの雪原歩きです。
思いの外照り返しが強くて…ヤバイ、なんか顔がひりひりする。(^_^;)

振り返って見上げれば、どんどん雲が湧き上がっていました。

午後から下り坂の予報通りです。
雲の動きを見ると上空はかなり風が強そうです。

…S氏は大丈夫かなぁ?

11:05 横尾大橋に到着です。

一旦ザックをおろして水分補給しました。
ここでお昼を食べているパーティーもたくさんいました。
私もパンを一口食べました。

11:15 徳沢に向かって出発です。

徳沢に向かう途中…

河原歩きで、誰かが踏み抜いた足跡です。
覗き込むとその下には水が流れていました。

んんん?
と言うことは、私も踏み抜けば足の下は水なの??
それはイヤだなぁ。(^_^;)

12:20 徳沢園到着です。

横尾から徳沢園の間もかなり雪がありました。

徳沢園に入って聞いてみると、やはりソフトクリームはなくて…
赤ワインがけ洋ナシシャーベットを頂きました。
うん、これもなかなか♪

帰りはなぜか行きよりザックが膨れる??

おかしいなぁ?
ビールもワインもなくなったはずなんだけどなぁ?(笑)

徳沢園でスパッツもはずしました。

シャーベットを食べ終わって12:45 明神に向けて出発です。

しかしなんと。

徳沢園から先、工事中で通行止めになっていました。
仕方なく引き返して梓川対岸の迂回路に進みます。

梓川に架かる橋を渡ります。

あ〜あ。
これでかなりのタイムロスですねぇ。(^_^;)

橋の上から梓川と穂高連峰の頭。

それにしても梓川はのんびり気持ちいい景色です。
河原でバーベキューとかしたら楽しそうですね。(^^)

明神に向けて迂回路を歩きます。

どうやら作業道のようです。
雪は両脇にはあるものの、道にはありません。

時間のせいでもあるのでしょうが他に歩いている人もおらず
ちょっと不安に。(^_^;)

いい加減不安になってきた14:00 明神橋到着です。

河原でくつろいでいるパーティーがいました
やっぱり気持ち良さそうですねぇ。


さてここが次の目的地嘉門次小屋です。

しかし!
間が悪く岩魚が焼けるまで30分かかると言われてしまいました。

涸沢を出るのも遅かったし、徳沢から迂回もしたしなぁ。
地図を取り出しコースタイムを計算します。
30分待ってから岩魚を食べているとバスに間に合わなくなりそうでした。

と言うことで、泣く泣く岩魚の塩焼きとビールは断念です。(T_T)

これは、また次も来なさいと言う事なんだろうな。うん。

ソフトクリームがダメで岩魚とビールを楽しみに歩き続けていましたが
再び岩魚で玉砕した私は、とにかくバスターミナルヘ急ぎます。

行きに撮影できなかった河童橋近くの美しいクリーク。
ため息が出るほど澄んだ流れに緑の水草が揺れています。

歩きつつ時間を計算するとどうやら温泉も無理!
河童橋辺りで入浴できる所がないか探すも敢え無く玉砕。(^_^;)

いい加減空腹も限界だった私は野沢菜お焼きを購入。
ついでに帰りのバスの中で飲むビールもGET!(笑)

15:15 上高地バスターミナル到着です。

お焼きで何とか飢えをしのぎ、インフォメーションセンターへ。
フロントで有料シャワーを申し込みました。
バスの集合時間は15:30です。

ドライヤーも何もないけど、贅沢は言っていられません。
とにかくせめて汗だけでも流して、さっぱり着替えたい。
初日に見かけた時は「へぇ。」くらいだったけれど
本当に助かりました!!

タオルで拭いただけの濡れた髪の毛でバスの受付を済ませ
あちこちに連絡メールを入れました。
上高地に入れば携帯が繋がるのです。

16:00 時間が来て沢渡までの低公害バスへ乗り込みます。
行きと違って帰りのバスはザックはひざの上です。
私はまだ良かったけれど、大型ザックの人達はかなり苦労していたみたいでした。

沢渡でさわやか信州号へ乗り換え一路新宿へ。
とりあえずビールを開け、つまみと一緒に補給です。
はぁ〜。お腹空いて死ぬかと思った。(^_^;)
さすがにこの日に帰る人は少なかったらしく、2席を使えてゆっくりできました。

帰りはきむひろさん情報の桜や山吹もしっかり見ることができました。
走っている中からは上手く写真が撮れなくて残念でした。

ひとしきり景色を楽しんだら、後は爆睡。(笑)
心配していた高速道路の渋滞もなく、21:00 新宿到着でした。




私にとってはしばらく記憶にないくらいの大型連休になった今年のGW。
生憎の平成18年豪雪ではありましたが、思い切って出かけた北アルプスでした。

「最終目的地涸沢カール」なんて、あっさり破ってしまいました。
でも、チャンスは逃してはいけませんからね。
この判断は、正しかったと思っています。

皆様には計画段階から色々なアドバイスを頂き、ありがとうございました。

さて当日はこれ以上ないほどの好天に恵まれて、素晴らしい思い出になりました。

心配していた雪道の歩きは、終わってみればほぼ夏道のコースタイムで歩いてしまいました。
これはルートやトレースがしっかりしていたお陰でもあり、関係者の皆様の努力に感謝します。

アイゼンは履いていたものの、ピッケルなしでの登り…。
いえ、ピッケルを持っていたとしても自分1人だったら涸沢岳には登らなかったと思います。
晴天に恵まれた事もそうですが、S氏と出会えた事が最大の勝因だったと思っています。

また今回はS氏をはじめ色々なパーティーの方々、小屋番トッティとも知り合うことができ
ただ山に行ったというだけではない、素晴らしい収穫になりました。

特にS氏には結局下山日まで一緒に行動して頂き、とても心強かったです。
経験も豊富で、色々なお話もとても楽しかったです。
本当にありがとうございました。
またどこかの山に一緒に登れればいいなぁ…と思います。(^^)

とにかく今回の山行は、花丸登山でした。(^^)v
徳沢園のソフトクリームと嘉門次小屋の岩魚は残念でしたが
これはまたおいでと言うことなのだと思います。(笑)

しかし…ああ。
やっぱりね、はまっちゃいましたよ涸沢に。
今度行く時は潤平さん宜しく松本アルプスにも足を伸ばしたいしなぁ。(^_^;)

さて、今度はどの山に行こうかなぁ?


北アルプス上高地から涸沢カール・涸沢岳<1日目2日目/3日目

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