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猛暑の2010夏山!ゴンドラ利用で北アルプステント泊♪ − 白馬八方〜唐松岳〜五龍岳 <1日目/2日目/3日目
 

猛暑の2010夏山!ゴンドラ利用で北アルプステント泊♪ − 白馬八方〜唐松岳〜五龍岳

   



2010年8月20日(金)〜22日(日) 唐松岳(2,696m)〜五龍岳(2,814m)

暑い暑い夏だった今年の夏。
ナント、過去113年で1番の暑さだったそうです。
…地球温暖化が進むと、これからますます暑くなって記録更新かもしれないのが恐ろしいですが。(^^;)

タダでさえ岳の介さんは年間で一番忙しいこの時期なのに
岳の介さん方の不幸という予想外のアクシデントがいくつも入って
岳の介さんも私も、肉体的にも精神的にもすっかりお疲れです。
皆様の夏山報告を眺めながら、予定も決まらずウダウダと夏休み前半を過ごしていました。

でも…せっかくの長いお休みです。
早目にお休みだった方たちはお天気に恵まれずに残念な思いで帰って来たようですが
どうやら、私達のお休みはお天気も回復して好天が望めそうでした。

「せっかく長い夏休みなのに、どこも行かなかったら絶対後悔するよね…。」
「高い山の上なら、きっと涼しくて体も楽だよね。」
「きつかったら、ぼ〜っと山を見ながらビール飲んでればいいか〜。」
「よし!明日出発してゴンドラ使って楽に登れる山に行こう!!」

こんな風に突然話が決まったのは、出発前日のスーパーの中でした。(^^;)

…という訳で!

普段ならせめて1週間前から食料計画を練ったりして、メニュー作りも買出しもバッチリの私達ですが
今回は突然だったので、出発当日の午前中にスーパーで適当に買出しです!!
辛うじて自家製乾燥肉野菜mixだけは作って、他に日持ちしそうな食料と非常食行動色を兼ねたオツマミを詰め込んで…

今回の山行は平日で高速料金は1,000円では済まないのと
「下道で走ったらどのくらい掛かるのかなぁ???」などという興味もあって
ナント国立の我が家から白馬まで、延々下道でトコトコと走ったのでした。





☆コース☆

白馬八方尾根スキー場(ゴンドラ&リフト利用)⇔唐松岳山荘⇔唐松岳⇔大黒岳⇔白岳⇔五龍岳

ず〜っと下道なんて、もうやるとは思ってませんでした。(笑)

平日だけあって、意外とスムーズに走り続けて
「あれ?松本って、思ってたより近いんだねぇ。」なんて言いつつ
それでも白馬までは、やっぱり遠かったです。(^^;)
A.M.3:30近くになって、白馬八方スキー場に到着しました。
モチロン運転していたのは、ず〜〜っと岳の介さん…お疲れ様でした!!

ゴンドラ乗り場近くの駐車場は有料なので、無料の第3駐車場にアミティを停めて…

ビールと焼き鳥で「お疲れ様でした!!」
普段寝るのが早い私達は、その後すぐに爆睡でした!!

翌朝起きたのは、ゴンドラ利用でもギリギリの9:30でした。

朝食は前夜に食べ残したおにぎりとパンで済ませました。

その後はバタバタと最終パッキングです。

一応2泊3日の予定で登山届を作成しましたが
「もし辛かったら、1泊で下りて来ようね〜…。」

2人ともダメダメなので、今回は装備も抑え目です。

「何だ〜。こんなに軽くても行けちゃうんだ??」

なんせ今回はいつもと違って「お酒が少ない!!」です!(笑)

第3駐車場はゴンドラ乗り場から離れているせいなのか、空いていました。

ログキャビン調のトイレは広くて綺麗で良かったです♪

10:40 出発しま〜す!!(^^)

ゴンドラ乗り場までは、白馬の温泉街の中を歩きます。
夏場のスキー場の宿場町、明るく閑散とした中を歩きます。

白馬スキー場のホテルや温泉の間を抜けて歩くと、あっという間にゴンドラ乗り場です。

平日だし、こんな時間だし、ほとんど人がいなくてガラガラでした。

とりあえず写真だけ撮って…
早くゴンドラに乗って、上に上がらないとな〜〜〜。(笑)

中にポストがあったので、登山届を提出しました。

う〜ん。
やっぱりスキー場って感じ…。
やたら綺麗で立派で、ちょっと不思議な感じです。

往復2,600円のチケットを買う時にザックの重さを量りました。
私のザックが13Kgで岳の介さんのザックが14Kgでした。

どうも15Kgから別料金が掛かるはずだったみたいでした。
なかなか絶妙な重さです。(笑)

それにしても…
カメラや財布などを入れたウエストポーチが別だとしても、ホントに軽いです!!
ビックリです!!

なんだぁ〜〜〜。
私達も、やれば出来るんですねぇ〜〜〜!!(^^)v

八方尾根ゴンドラ「アダム」に乗って、あっという間に「うさぎ平109」到着です。

昔1度だけ滑りに来た事があるのでうっすら覚えてます。
懐かしい〜〜〜!!

さて、モチロン今回はどんどん先に進みます。

お花畑の中の木道を通って、乗り継ぎのリフト乗り場へ向います。

ゴンドラで上に上がった分、ちょっぴり涼しくなりました。

山に登った事がない人なら、ゴンドラでここまで上がってレストランでご飯を食べるだけで
きっと結構満足かも知れませんねぇ〜〜〜。

ゴンドラの後にリフトを2本乗り継いで、山頂駅に到着しました。

ここまで来ると、先ほどまでの閑散とした雰囲気がウソのように賑やかです!
さすが白馬!!ゴンドラ&リフトでここまで上がって来られるだけあって
すごい数の観光客でごった返していました。

ソフトクリームが気になりますが、のんびりしてしまいそうなので止めておきました。(笑)
とりあえず、トイレだけは済ませて…

11:40 八方池山荘前から出発です!

八方池山荘の近くには第1ケルンがあったはずなんですが
全然気付かずに歩き始めた私達です。(^^;)

石組みの道をしばらく歩くと、やがて木道?木製の階段??になります。

観光客に混じりながら、穏やかに登って行きます。

ガスって来たので周りの景色は見えませんが
木道の回りはお花畑でした。

淡いグリーンの中に色とりどりのお花が散らばってて可愛いんです♪

この可愛さ、写真では上手く収まらないのがとっても残念です。(^^;)

12:15 息(やすむ)ケルン…通称第2ケルン到着です。

実はここまでにすでに2つケルンがあるのですが
最初の第1ケルンには全然気付かず
2つ目の八方山ケルンはルートから少し戻らなければならなかったのでスルーしました。

初めて間近に見る、八方尾根のケルン…。
遭難した息子さんの為に立てたケルンだったんですね…そうか…。

息ケルンの近くにはトイレがありましたよ。
観光客がたくさんいるだけあって、この辺はしっかりしてますねぇ〜〜〜。

リフト山頂駅の後は、ルート上唯一のトイレでした。

12:25 八方ケルンです。

このケルンは大きくて、直線的なデザインが何だかカッコ良かったです!(^^)

下界の暑さとは比べ物にはならないけれど
それでも「涼しい〜〜〜〜!!」とは思えない微妙な感じです。(笑)

岳の介さんの笑顔も心なしかお疲れ気味ですが
それでもやっぱり、山は気持ちいいです。

「大丈夫!日が暮れればキット寒いくらいだから!!」
なんていう励まし?の声をかけて、前に進みます。

12:45 第3ケルン到着です。

ガスが濃くなって来て、周りの景色はあまり良く見えません。
なるほど、ケルンが大事な目印になる訳ですね。

第3ケルンの近くには八方池があったのですが
ガスって手あまり綺麗には見えそうにないし…

という事で、池の近くには下りずにそのまま足を進めました。

私の大好きなマツムシソウが生えていました。
本当は、もう少しだけピンクがかった色をしているんですが
日差しがないので、これで精一杯です。

こんな所で会えると思ってなかったから嬉しかったです。(^^)

アザミもたくさん咲いていました。

景色があまり見えないので、お花達に慰められながら歩きます。

八方池の近くはなだらかに開けた場所が多くて
あちこちで休憩している人がいました。

それまで周りにたくさんいた観光客の人達はここまでで帰るようです。
ここからは登山者の世界…静かな山道になりました。

…実は、アジア系の外国人家族3人組が私達の近くを歩いていました。
あまりの軽装備にどこまで行くのかと尋ねると「丸山ケルン」と答えます。

結局、しばらく先まで歩きましたが、私達や他の登山者のアドバイスを聞き
断念して下山して行きました。
事故にならなくて良かったです。

このピンクの花もたくさんありました。

ぽしゃぽしゃしてて可愛いんです。
何だか癒されます。(笑)

トリカブトの群生もあちこちにありました。

この艶やかさ、なんとなく気品があります。
でも…女王様のご機嫌を損ねると、殺されちゃいそうな感じです。(^^;)

八方池までは、観光客が来られるくらいのなだらかな登りが続いていたのですが
この後はさすがに急な登りもあちこちに出て来るようになりました。

周りはすっかりガスで景色はほとんど見えない中なので
歩いていても、何だかちょっとつまりません。(^^;)

13:45 道から外れて、狭いけど落ち着けそうな場所があったので休憩です。

持って来たパンとお水で軽く補給して…
ほんのちょっぴり座って息をついたら、前に進みます。

なんせ、出発が遅かったですからね。(笑)

近くには大好きなチングルマの群生がありました!!

わ〜〜〜〜〜〜〜い♪
この時期に、こんなに綺麗に咲いてるとは思わなかった〜〜〜!!

と思ったら、雪渓がありました!!
だからチングルマが残ってたんですね〜〜〜〜!

タダでさえ猛暑ですっかり夏バテの岳の介さん。
ほとんど寝込んでいたような状態だったのに加えての寝不足
オマケに久しぶりの天泊装備での歩きに、すっかりお疲れです。
雪渓の雪をビニール袋に入れてこの世の極楽を味わってます。

この後、2人して雪を詰めたビニール袋を首に当てながら歩く事にしました。
冷たくて幸せです♪(^^)v

14:45 丸山ケルン到着です!!

潤平さんの唐松のレポを読んで、いつか来たいと思ってたんです!!

プリントアウトして来た潤平さんのレポと見比べながら
岳の介さんと2人でかなりあちこち探してみたんですが…

残念ながら「じゅんぺい石」は見つけられませんでした!!(T-T)

丸山ケルンがある場所は、想像していたよりずっと開けた場所でした。
平らで結構な広さがあるので、休憩するにも良さそうです。

近くにいた方に、2人一緒の記念写真を撮って頂き、ここから最後のひと頑張りです!!

ハイマツに囲まれた岩ゴロゴロの道を登って行きます。
この頃になってようやくガスが晴れて来ました…もう夕方って事ですね。(^^;)

16:00 唐松岳頂上山荘に到着しました〜!!

お腹も空いてるし、すぐにでも生ビール!!と行きたいところですが…

中に入って、まずは天場の受付を済ませます。
1人500円でした。

ここはすぐ後ろにある売店ですが、なかなか充実してますねぇ〜〜〜。
色々気になるけれど、とにかく先にテントを張らなくちゃね!!

天場は、小屋からず〜〜〜〜〜〜っと下に下りて行かなければなりません。
テントサイトはまるで段々畑のように斜面に張り付いた感じです。

下に下りれば下りるほど面積は広く取れそうですが…
食事やトイレで小屋に登り返す事を考えて
ちょっと狭いけれど、小屋に一番近くの特等地をGETしました!!

テントを設営して寝床をこしらえ、荷物を軽く整理したら
火器と食料を持って小屋に登り返します!

上手く小屋の入り口近くのテーブルを確保して、まずは生ビール(850円)です!!

ここの生ビール!!ジョッキが凍ってます!!!
だから中に注いだビールも、最初はちょっとシャーベット状になります!!!
山小屋でこんな風に生ビールが飲めるなんて感激です♪

…と言う訳で!!

「無事到着、おめでとうございま〜す!!」
「乾杯〜〜〜〜〜〜♪」

ぷっはぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!

ああ、美味しい!!!たまりませんねぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!(笑)

日が暮れて来たので、ガスがだいぶ落ち着いて来ました。

登って来る間はずっとガスに隠れていた景色がようやく見え始めました。
遠くにあるあの山は…五龍でしょうか?

下界の暑さがウソのように、もうすっかり肌寒くなってダウンジャケットを着込みました。

久しぶりにお日様の光を浴びて…
何だか、幸せな気分ですね〜〜〜♪

…生ビールのせいじゃないですよ!(笑)

小屋でお水(1Lで100円)を買って来て夕食の支度です。

この日の夕食は、潤平さんの真似をして鶏の味噌漬けをソテーにして
あとはパスタをミートソースで頂きました。
鶏は味噌漬けステーキと行きたかったんですが、ひと口大のソテーです。

それでも、鶏の味噌漬けが焼ける香りが辺りに漂って
周りの人達からは「美味しそう〜〜〜〜!!」の声が。(笑)

「はい、美味しいで〜〜〜〜す♪(笑)」と笑いながら

ミートソースのパスタと、鶏の味噌漬けソテーをおつまみに
冷えたビールをグイグイ行っちゃいました!!
(お替りは缶ビール550円です!)

この夏はあまりに暑くてさすがにきつかったけれど
頑張って山に来て良かったですね♪

だって、目の前には剱岳まで見えて来ました!!

うごめく雲海はまるで生きているみたいです。

刻一刻と変る景色を飽きずに眺めながら飲むビールは、また格別です!

夕焼けをバックに唐松岳のシルエットが映えます。
この時点で19:00です。

やっと見えて来た景色と肌寒さを楽しみながらビールを飲んで
結局この日は20:00頃まで小屋前のテーブルにいたのでした。

小屋でトイレを済ませて、滑落しないように注意しながらテントに入って(笑)
ヌクヌク暖かく眠ったのでした♪
  
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