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山行記録-Index
北アルプス−テント泊で上高地〜蝶ケ岳〜常念岳<1日目/2日目> |
2007年8月11日(土)〜12日(日) 蝶ケ岳(2,677m)/常念岳(2,857m)
GWの後、何かと忙しくて結局山に行けなかった私たち。
だけど…いよいよ、夏です!!夏休みです!!(^^)v
何せ、岳の介さんと一緒の長〜〜〜〜いお休みです。
どこに行こうか、迷いに迷ってワクワクしながら考えました。
「去年に回りきれなかった白馬三山?」
「立山でマッタリもいいなぁ。」
色々と迷った挙句にようやく決まったのは「初めてのテント泊山行!」という事でした。
岳の介さんは以前はずっとテント泊の人だったので、昔使っていた装備は一通りありました。
私もダウンのシュラフは持っていたけど、何せ2つとも昔の物だから重たい重たい!!(^_^;)
テントも2人用が必要…と言うわけで、テント、シュラフ、マット類一式をお買い上げ!!(笑)
せっかく時間が取れるのだからという事で、壮大な登山計画書を作成して
テント泊だから、食料計画もバッチリ考えてパッキングです。
☆コース☆
上高地→徳沢→長塀尾根→蝶ケ岳→常念岳→一の沢
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今回は初めてのテント泊、当然自炊です。
いつも山小屋で美味しい食事を食べている私たち。
あまり落差が激しいのは嫌なのでメニュー作りに頭を悩ませました。
それぞれ持っていたコッフェル食器を組み合わせてセットを組み直し
それで作れて、簡単でボリュームのあるメニュー…
何せ、5日分の食料なので軽量化も無視できません。(^_^;)
あっ!そうだ!!
腹ペコさんから頂いたキリ番プレゼントのタミヤカンパンも持っていかないと!(笑) |
食料計画で一番悩んだのが「野菜」でした。
いつも野菜た〜〜〜っぷりの食事を摂っている野菜喰いの私。
軽量化と保存性を高めるために、乾燥野菜作りをしてみました。
出来上がった乾燥野菜…
見た目はちょっとしなびてますが、コレが大成功!!
軽くコンパクトになって、しかも美味しく食べられました。
とは言っても、テントやシュラフに食料、お酒…
パッキングが終わったザックを担ぐと肩に食い込みそう。
水はなるべく最後ぎりぎりで汲もうねと話しながら準備完了です。(^_^;) |
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前回GWの春山山行で味を占めた私たち。
今回も半休を頂いて、渋滞を避けて早めに出発することができました。
I.C.を下りてからではバタバタしそう…
という事で、お風呂は諏訪湖S.A.のハイウェイ温泉に入ってきました。
泉質はアルカリ性単純泉。
S.A.にあるだけあって、決して広くはないけれどとっても便利ですね〜。
温泉にも入ったことだし、後はそんなに慌てる事もありません。
時間が早目のこともあり渋滞もなく順調に走りました。
途中でコンビニに寄って今夜のおつまみを買い足して、沢渡目指してひた走ります。 |
今回もお馴染みの沢渡中駐車場にチェロ君を停めました。
時間が20:30と早いこともあり、空いていました。(^^)
沢渡中駐車場の何がいいかと言うとコレ!
無料の足湯です♪
戻ってきてすぐに寝られるようにチェロ君の中の荷物を整理したら
ビールと食料を持って、いそいそと足湯に向かいます!
「あっ!しまった〜!卵を持ってくるの忘れたぁ〜〜!(^_^;)」
足湯は掛け流しで、出てくるお湯がかなり熱いので「温泉卵」ができそうです。
試してみようと思ってたのになぁ。(笑) |
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夜なので足湯は貸し切り状態です。
おつまみを広げて…家から持参したモルツはキンキンに冷えてます♪
「今回の山行の無事を祈って…かんぱ〜い!!」
GWにはかなり遅い時間でも照明がついていたような記憶でしたが
今回、21:00過ぎには消灯してしまいました。
テント泊装備のランタンがこんなところで役に立つとは思いませんでした。(^_^;) |
11日は4:30に起床し、身支度を済ませました。
寒かったので足湯に浸かりながら、おにぎりの朝食を食べます。
同じ日に上高地入りするという潤平さんと落ち合う予定でしたが
別の駐車場にいることが判明して、電話で行ってきますの挨拶を済ませました。(^^)
沢渡からバスに乗り、6:10過ぎに上高地バスターミナルに到着です。
さすが上高地…この時間なのに結構な人だかりです。
ザックを置いて、登山届けを提出し、トイレやストレッチ、水の補給を済ませます。
重たいザックで行動ペースが遅いはずなので、今日はサクサク準備を済ませて
6:40 上高地バスターミナルから出発です!(^^)v |
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テント泊装備なので、やはり普段より歩くペースが遅めになります。
焦ってバテても仕方ないので、普通に歩きます。(笑)
7:45 河童橋到着です。
岳の介さんに「どうする?ライブカメラに写ってから行く?」と聞かれましたが
今回はライブカメラの映像を取っておいてくれる人もいなさそうなのでやめました。
そのままサクッと通り過ぎようかと思いましたが
思い直して、やっぱり記念撮影です。(笑)
まだ朝早いせいなのか?少し白っぽい景色…
穂高も白くぼや〜っとして見えました。
でも、晴れているとかなり暑くなりそうなので良かったかも?(^_^;)
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木漏れ日の差す中を歩いて行きます。
もう8月だというのに、ウグイスがこれでもか!とばかりにさえずっていました。
8月のウグイスはみんな夏鳴きだと思っていたのに不思議な感じでした。
上高地は気温が低いせいなのでしょうか?
樹木の緑も心なしか新緑チックに淡く感じます。
東京のうだるような暑さから比べると、まるで天国のよう。
足取り軽く、横尾街道を進みます。
気持ちだけは、ね。(笑) |
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7:35 明神到着です。
今思うと、まぁまぁのペースだったんですね。(^_^;)
とりあえずザックを下ろして水を一口飲んで、ハイ出発です。
それにしても、みんなホントに歩くペースが速い…
ナップサックの観光客はともかく、軽く100Lは超えると思うザックを背負った人まで
すごい勢いで追い越して行きます。
頑張って歩いて、バテて動けなくなると困るので私たちはゆっくり。
無理せずのんびり進みます。 |
そして…見えてきました!色とりどりのテント。(^^)
徳沢は相変わらず気持ち良さそうなサイトが広がっています。
一度はここでテントを張りたいなぁ、といつも思っていますが
今回は、帰りにここで1泊する予定です。(^^)v
「テントは木陰に張った方が、翌朝が楽かも?」
「水場やトイレに近い方がいいのかな?」
横目に眺めながら、ポイントを物色しつつ歩きます。
う〜ん、楽しみ!!(^^) |
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8:50 徳沢到着です。
ここでザックを下ろしてしっかり休憩を取りました。
涸沢に行く時は、このまま徳沢を通り過ぎて横尾大橋を渡りますが
今回はここから長塀尾根に入り、長塀山を越えて蝶ケ岳に向かいます。
長塀尾根は鬱蒼とした急登とのことなので休憩できる場所があるか今ひとつ不安です。
それに上高地からここまで最低限の水しか担いでこなかった私たち。
水場でしっかり水を補給する必要もありました。 |
特にお腹は空いていないつもりでしたが
腰掛けて行動食のアンパンを食べ始めたら
…あれれ?意外にも、結構お腹がすいてるみたい。(^_^;)
なんだかんだとパクパク食べて、トイレに行って、水も補給して
気合を入れながら準備をしていたら思いのほか時間がかかってました。
9:25 徳沢出発…いよいよ登りです。 |
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徳沢から長塀尾根に向かうのは私たちだけでした。
燕岳から常念岳、蝶ケ岳と縦走して徳沢に下りてくるというのが一般的だそうで
徳沢から長塀尾根を登るのは少数派だとか…。
…でも、そうしないと周回コースが取れなかったんです〜…!(^_^;)
いきなりの急登、鬱蒼としたこの雰囲気はどこかに似ている??
あ、そうだ!奥多摩だ〜!
「さっきちゃんと休憩を取っといて良かった〜。」
下りてくるパーティーとはすれ違うけれど、登る人はほとんどないこのコース。
岳の介さんと2人、もくもくと足を進めます。 |
長塀尾根は聞いていた通りに展望のきかない樹林帯を登るルートでした。
う〜ん…ホントに奥多摩を歩いているみたい。(^_^;)
でも、こんな可愛らしいお花が目を楽しませてくれました。
ゴゼンタチバナ
御前橘 ミズキ科
白い花びらに見えるのは総苞片という物で、花は中心部に十数個付く…
へぇ〜…知らなかった。(^_^;) |
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14:00 長塀山(2,582m)山頂到着です。
山頂の標は…あれれ、下に落っこちてました。
長塀山だけを目指して登ってくる人なんていないんでしょうね。(^_^;)
2,582mという高さなのに、この山頂は樹林の中で展望はありません。
結構な高さなのになぁ。
少しだけ開けていて、休憩もできそうでしたが
大して景色も見えないので、写真だけ撮ったらそのまま通過です。(笑) |
14:45 長塀尾根コース唯一(?)のお楽しみが「妖精ノ池」です。
実は、ここに辿り着く前にも2つほど池がありました。
岳の介さんから「たいした池じゃないんだよね。」とは聞かされていましたが
茶色くどんより濁って「え?妖精じゃなくって妖怪じゃないの?」
と、思わず突っ込みを入れたくなるような…。(^_^;)
最後にあった一番大きな池が、たぶん本物の「妖精ノ池」(笑)
それまでがひどかったから(?)そこそこ綺麗に感じました。 |
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展望もないこのコースなので、ほとんどの人が立ち寄るのでしょう。
「妖精ノ池」近くまで引き込むように、踏み跡がついていました。
池の水は他と同じ、お世辞にも綺麗とは言えない茶色でしたが
池の周りには色とりどりのお花が咲き乱れていました。
思わずぼ〜っと見とれてしまいました。
おたまじゃくしがたくさん泳いでいました。
ここにはカエルがたくさんいるんですね。
クルマユリ
車百合 ユリ科 |
「あ、槍ヶ岳だよ!ほら!」
岳の介さんに言われて顔を上げると…
ホントだ!!樹木の間から槍ヶ岳が見えます!!
それまでず〜っと樹林帯の中を歩いていて
北アルプスにいるのか奥多摩にいるのかわからなくなりそうな気分だったので
槍ヶ岳の姿を見て、ぱっと気分が明るくなったのでした。(^^) |
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景色の楽しめないこのコース。
せめてもの慰みは、妖精ノ池を過ぎたあたりから咲いてるお花たちでした。
普段なら何かと立ち止まっては写真を撮る私ですが…
今回は初めてのテント泊装備を背負って、そんな余裕ナシ!!
なので写真は少なめなのです。(^_^;)
ミヤマキンバイ
深山金梅 バラ科
アオノツガザクラ
青の栂桜 ツツジ科
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ちょっと見にくいけれど青いお花の群落…
キキョウかと思ってたけれど、リンドウなのかも??
アップで撮っておけば良かったな〜。
お花たちに慰められながら、足を前に進めます。 |
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いつの間にか背の高い木がなくなって、うっそうとした樹林帯は終わっていました。
その分、ジリジリと日差しが照りつけます。
「そろそろ休憩する〜?」
「あと少し歩くと景色がきれいだから、そこに着いたらね。」
暑さと荷物の重さで、休憩がついつい長くなってしまいました。 |
「あ!小屋が見えてきたよ!!」
向こうに見える赤い屋根は蝶ケ岳ヒュッテです。
おぉ!!やっとここまで来たぁ〜!!
元気付けられたけれど、やっぱり走り出すのは無理でした。
のろのろと亀の歩みで進みます。(^_^;) |
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16:00 蝶ケ岳天場到着です。
ひゃ〜!行動開始から約9時間!?
前半は調子良かったんだけどなぁ。(^_^;)
とにかくテントをを張る場所を物色します。
うるさそうな大人数パーティー、風の当たりそうな場所を避けて
なるべく水平な場所にとりあえずザックを下ろして、受付を済ませます。
(幕営料1人500円) |
地面の大きめな石をどけて丁寧に整地して…
コレを適当にやると、今夜の寝心地を左右しますからね!
じゃ〜ん!!この日のために新調したモンベルクロノスドーム2です!
岳の介さんと2人でサクサク設営を済ませて…
はい〜!ビールで乾杯で〜す!!
(蝶ケ岳ヒュッテにて350ml500円、500ml700円) |
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とりあえずの乾杯を済ませたら、テント内の整理は岳の介さんにお任せして
私はそのまま夕食作りに取り掛かります。
お米は洗い上げて干してあったので、そのまま分量の水を加えて炊くだけ。
それに五目寿司の素を混ぜ、錦糸玉子とノリをトッピング♪
肉とたまねぎ、ピ−マンは焼き肉のタレと一緒に凍らせて持って来ました。
スープの素には乾燥ワカメを増量してたっぷりワカメを楽しみます。
はい!今夜の夕食は1日目なので豪華にしてみました〜♪(^^)v
小屋のご飯に負けないくらい美味しそうでしょ?(笑) |
雲が怪しいとは思っていましたが、夕食を食べ終わる頃にとうとう降り出しました。
ざっと片付け物をして、テントに入ります。
ゴロゴロ雷も…テントを張った後で良かったです。(^_^;)
しばらくして雨が止んだので外に出てみると、見事な虹が出ていました。
岳の介さんと2人で写真を撮ったり、ヒュッテの横にあるトイレに行ったり…
ひと通り用事が終わった頃、またパラパラと雨が降り出しました。
テントに入ると、ザ〜ッと強く降り出しました。私たちホントについてます。(笑)
頭の真上でゴロゴロぴかぴか、雷様のライブの下、テントで泡盛を飲みます。
疲れているせいなのかあっという間に眠くなってきて…
遅い時間外から「わ〜!星がきれい!」と聞こえても、起きる気力なく熟睡でした。 |
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北アルプス−テント泊で上高地〜蝶ケ岳〜常念岳<1日目/2日目>
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