山に行ってきました!
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山行記録-Index
初めての富士登山!(河口湖口)<1日目/2日目
起床は22時…って、まだ夜中にもなってないけど。(^_^;)
でも私たちが寝床に入ってからもどんどんツアーが到着するし
フリーで登って行く人たちも通過していく様子がわかるし
混雑で前に進まない中ご来光を頂上で迎えるためには文句も出ません。

22時、こんな時間だというのにやはり小屋の前は大混雑で
やっとのことで点呼を取って全員集合を確認し出発です。

夜なのでみんな当然ヘッドランプを装着して登ります。
登山道は岩場が多いのですが、こんな遅い時間に登るなんて
しかもモチロン延々ヘッドランプの光で埋め尽くされていて
富士登山、本当に不思議な世界です。

まさか三脚立てて写真を撮る訳には行かないので写せませんでしたが
三ツ峠山から夜間登山を写した写真があるそうです。
「きっと今頃写真を撮りに行っている人達がいるんだろうなぁ。」
本当にキレイな光景でした。

とにかく登山道は大混雑で10歩歩いては停滞…の繰り返しです。
ゆっくりペースがいいとは言ってもご来光に間に合うか心配になって来ました。
山ちゃんは状況を見極めながら臨機応変にツアーを引っ張り上げていきます。

高度が上がってきて空気が薄いせいか、登る速度も落ちてきました。
結構な頻度で休憩が入るのですが、そのたびごとにホッとします。
寝転がる人も続出です。

見上げればそれは見事な星空…天の川もくっきり見えます。
流れ星もたくさん流れて、あちこちから歓声が沸いていました。
とってもきれい、ロマンチックな夜空でした。(^^)

最後の休憩で山ちゃんから完全防寒の指示。
フリースにカッパ上下、手袋も二重にしました。
それでも歩くペースが遅いせいもあって寒い寒い。(^_^;)

心なしか東の空が明るくなってきました。
4:00 富士山頂到着です。

私たちはツアー指定の東京屋にひとまず腰を落ち着けました。
前回も苦しんだというA氏はすでに顔面蒼白。
というわけで今回も酸素缶をたくさん持ってきていたのでした。
酸素を補給して若干回復しました。

私?
私はなぜだか絶好調!!\(^o^)/
飛び跳ねても平気なくらいに元気で、超ハイテンションでした。(笑)

ダレですか?「やっぱり普通じゃない・・・。」なんて言ってるのは!!(^_^;)
山ちゃんの巧みなペース配分。
混雑ゆえのゆっくりペースの登り。
そして高山病対策に一番効果のある深呼吸のおかげですから!!
あ、そしてほんの少しでも眠ることができたのが大きかったでしょうね。(^^)

寒くてぶるぶる震えていましたが、東京屋さんの中は暖かかったです。
何か暖かいものを頼もう!と岳の介さんはお汁粉、私はコーンスープを注文。

そして今のうち!と朝食弁当もパクパク…完食です!(笑)
ゆかりの海苔巻風おにぎりに鮭の切り身、おしんこで美味しかったです。(^^)



ご来光ポイントまで移動するための集合時間は4:40でした。

表に出て、とりあえず集合写真です。
A氏は愛用の金剛杖に焼印を押すために放浪の旅へ。(笑)

頂上の標の所や鳥居にも行こうと話していましたが
なんせ大混雑で今回は断念しました。

お鉢巡りも行く時間がないそうです。
でもあの登りの混雑を見たら納得・・・。(^_^;)

ご来光を見たらすぐ下山かも??
下山道にはトイレはない…
ということでトイレに行ったらコレが思いのほか混雑。

トイレから出てきた瞬間「おおぉぉぉ・・・!」とどよめきが。
「ええ??ひょっとして、ご来光??」

4:55 ご来光!
あわてて見に行くと、ちょうど日の出の瞬間でした。(^^)v
デジカメを取り出してしっかりご来光を収めることができました。

この日の富士山は驚くことにほとんど風もなく
天気も良くて、素晴らしいご来光を拝むことができました。
とっても感激でした。

ツアーとはぐれてしまった私を岳の介さんが迎えに来てくれました。
岳の介さんに連れられて「チーム山ちゃん」に再び合流しました。(^^)




富士山頂にて朝日をバックに、ガイドの山ちゃんと記念写真!イエ〜〜イ♪

岳の介さんも、死にそうだったA氏も、モチロン私も、にっこにこの笑顔です。\(^o^)/
山ちゃんも元気!ノリノリ!!気分は最高でした!!!

苦しい登りだったけど、このご来光が見られたら全て吹っ飛んじゃいますね。(笑)
ガイドの山ちゃんはチーム(!)のメンバーに大人気で、記念写真待ちの列ができてました。

富士登山ガイドの山ちゃんは外見はチャラッとした軽い感じですが
要所要所の判断は的確。そして驚くほど細かい部分までしっかり見てくれていました。
年齢も経験もばらばらのチーム(途中から「チーム山ちゃん」と命名されました!笑)が無事ご来光に間に合ったのは山ちゃんのおかげです!!

梅雨明け後初の週末とあって、最高の混雑の中ご来光に間に合わなかったツアーもかなりいたようでした。
ガイドさんの力量の差が明暗を分けてしまっている気がします。(選べないんだけど・・・ね。)

お鉢巡りをする時間はない…
ならばせめてと、富士山の火口をのぞきに行きました。

でかい・・・。(@_@;)
右上に写っているのが富士山頂最高地点の剣が峰です。

今回全く高度障害が出ずに好調な岳の介さんでしたが
火口を見に行くのにダッシュして、富士山頂でヘッドスライディングを決めていました!
長年愛用のカッパ、袖が破れちゃったそうです。(^_^;)

ひとしきりご来光を楽しんだらいよいよ下山が待っています。

この写真は下山待ちの集合時間にこっそり写したもの。
真っ白な雲海に輝く太陽が浮かんで、とっても幻想的でした。

下山直前の富士山頂の様子…。
とにかくすごい人ですが、広いので何とかなってます。(^_^;)
まるで朝の新宿駅のような光景でした。



登っている時に岳の介さんが「あの人ギター持ってたよ。」と言っていましたが
なんと富士山頂でミニライブを行ってるグループが!
歌はあまり上手くはありませんでしたが(失礼!笑)スーツ着用なところが泣かせます。

なんだか妙に楽しいのは、みんなハイになってるせい??(笑)
でもいつまでも頂上にいるわけには行きません。
6:00 いよいよ下山開始です。

しかしまた下山が大変でした。

登りと違ってすっかりお天気になってしまい、照りつける太陽にバテバテ。
乾ききった砂利道をまるで行進のように下山していく人のせいでひどい砂埃です。

砂埃を防ぐマスク(タオルで代用も可)と、石が靴に入らないためにスパッツは必携です。
それに涸沢ですっかり懲りた私たちは日焼け止めもしっかり準備しました。(^^)v

前夜の寝不足と強行軍でみんなすっかり死んでいます。
休憩のたびに屍と化す人続出でした。(笑)

そして下山道の途中でもひどい砂埃の中で死んでる人だらけ…。
谷側で眠っちゃってる人たち、ひとつ間違えば滑落なのですが。
そんなことを考える余裕もないんでしょうね、恐ろしいです。(>_<)

とにかくひどい暑さでした。
ブルドーザーが通ると言う砂利道の下山道をひたすら下りていきます。

下山道には山小屋はありません。
水場もトイレもありません。
暑くて水分補給は大切なので下山までに用意しなければなりません。
私は登る前に買った分で余裕があったので大丈夫でした。(^^)v

ところどころカーブの所が広場になっており、そこで休憩しました。
みんな疲労も限界…そのままここで寝ちゃえたら気持ちいいだろうな。
眠っちゃったら起きられなさそうなところが怖いですが。(^_^;)



1か所だけ緊急避難小屋がありました。
コンクリート作りの小屋は、雷などの悪天候時非難するための物です。
中を覗いたら結構広かったです。



はい、この怪しいいでたちなのは私です。
富士下山ファッション大公開です。(笑)
帽子と手ぬぐい、長袖シャツに手袋は日よけのためです。
それにマスクとサングラスをしていたのですが
サングラスは雲って前が見えないので諦めました。(^_^;)

登りの時に下山してきた人たちを見ていたらズボンがひどい汚れ。
下山道の砂埃のすさまじさ…
代えのズボンがない私はカッパも着用です。
みっともないとか暑いとか言ってる場合ではありません。



山頂でも高度障害が出ていたA氏は死んじゃってます。(^_^;)
今回高度障害が出ずに眠たいだけの岳の介さんはまだまだ元気。
…岳の介さん、なんだか取り憑いてるみたいですよ!!(笑)



砂埃のひどい砂利道をひたすら下る、下る、下る。
七合目からは馬に乗って下ることもできます。
12,000円も掛かるそうですが、それでもいい!って気持ちわかります。(^_^;)

馬がいる(それもかなりの数です。)ので落し物もたくさん。
下山で疲れてぼ〜っとしていると地雷を踏んでしまいます。(^_^;)

暑さと疲れと眠さでふらふらしながら何とか歩き続け
ゲートをくぐる時には3人で手をつないで高々と掲げながらゴールしました!

11:00 河口湖五合目到着です。

途中でかなり休憩を取っているので歩行時間自体はたいした事ないはずなのに
もう本当にバテバテです。

他のメンバーたちも無事到着し、ガイドの山ちゃんとお別れの挨拶。
山ちゃん、本当に有難うございました。
おかげで無事ご来光も拝めて、楽しい富士登山になりました。(^^)

一旦解散して各自食事や着替えなどを済ませます。
私たちも預けていた荷物を取りに行き、整理をしました。

そして広場の屋台でビールや焼きいかを買い込んでミニミニ登頂祝賀会です!!
もうねぇ、たまらなくいい匂いだったんですよ、ホント。(笑)

私が持っているのは「富士山」というビールです。
やっぱり、富士山に登ったならコレでしょう!!(^^)v

帰りのバスはなぜか西武バスでした。

みんなこざっぱりとして(顔を洗った!)バスに乗り込みます。
さすが西武バス、ちゃんと冷房が効いてて涼しい。
(というか、当たり前??)

12:00 出発です。

バスは山中湖温泉「紅富士の湯」を目指して走ります。
焼きいかも食べたしビールも入ったし…
私たちは温泉まで爆睡でした。(笑)

 
紅富士の湯はかなり大きな温泉施設でしたが、他のツアーのお客も入っており大混雑でした。
なんせ、洗い場を使うのに列ができて10分以上も待たされてしまいました。
列を作ってお風呂に入るなんて初めてだ!!(^_^;)

でも、富士山で砂埃にまみれた身体も髪もさっぱり。
ご自慢の露天風呂からは残念ながら富士山の姿は見えませんでしたが、やっぱり気持ちいい。
そしてジェットバスで疲れた足などもマッサージ。(^^)v

温泉でさっぱりしたあとは大広間でゆっくりお食事。
この頃にはやっとA氏も復活してビールを楽しめるほどに。
ということで、改めて登頂祝賀会です。(笑)

 

 

 
山から下りてきたらなんでも美味しい・・・というのもあるかもしれないけれど
それにしても、思いの外美味しかったですよ。

岳の介さんも私も食いしん坊ですから、とにかくパクパクと良く食べました。(さすがにうどんは多かったけど(^_^;)
ビールも美味しかったなぁ。(しっかりお替りしちゃいました!笑)

A氏は畳の上でしばしお昼寝タイム。
山に登って、温泉に入って、ビール飲んで、お昼寝。なんとも幸せですね。

温泉の後はまたバスで爆睡です。
途中はやっぱり混んでいたようだけれど、小仏トンネルを越えたらスイスイ。

18:30 新宿到着です。

もうちょっと遅くなるかも?と思っていたので嬉しかったです。
ビールは飲めるし渋滞は気にしなくていいし、バスツアーもいいもんですね。(笑)

まだまだ宵の口ということで、このあと新宿で打ち上げまでやっちゃいました。
え?飲んでばっかり??気にしない、気にしな〜い!!(笑)
なんせ日本最高峰の富士山に登頂成功したんですからありです、あり!!(^^)v




私にとっては生まれて初めての富士登山でした。
なかなか梅雨が明けずに心配しましたが、8月直前に無事に梅雨明け!
おかげで快適な空中散歩を楽しむことができました。(^^)

前回の白馬で傷めたお尻(尾てい骨)がまだ治りきっておらす
「絶対に尻餅はつかない!」がテーマだった今回の山行。
幸いにも大混雑のお陰で安全登山となり、私のお尻もセーフ!でした。(笑)

岳の介さんとA氏は以前にも数回富士登山を行っていたそうです。
しかし天候や高度障害に阻まれて、昨年が初の登頂成功だったそうです。
しかも昨年は雨の中の頂上・・・当然何も見えず。(^_^;)

というわけで3人ともコレが初の富士山頂でのご来光となったわけです。
初めての富士登山チャレンジで、こんなにいいコンディションで登頂に成功。
ご来光までしっかり見ることができた私。やっぱり日頃の行いがいいからな〜。(笑)

考えてもみた事がなかった富士登山、経験者の岳の介さんからは色々とアドバイスをいただきました。
歩いている最中もペースを合わせていただき、心強かったです。
おかげで、安心して楽しむことができました。(^^)

そしてなんと言ってもガイドの山ちゃん!!
彼の存在なくして今回の富士登山は語れません。
山ちゃんの的確なリードのおかげで楽しく安全な富士登山となりました。

そしてなんとなんと!!
山ちゃんは私たちと別れたあと、また別のツアーをガイドして上に上がるとのことでした。
恐るべし、富士登山ガイド山ちゃん!!
3連チャンで富士登山とは、まさしく鉄人ですね!!(^_^;)

今回初顔合わせのA氏もお疲れ様でした。
普段は全く山には登らず、この富士登山だけは特別というA氏・・・
かなりきつい山行になったと思いますが、また一緒に登る機会があればぜひ!(^^)

富士登山は本当に特殊な世界でした。
あんなにすさまじいほどの人が山に登って行くなんて、考えられないことです。
しかも、高尾山すら登ったことがない人までいる状態・・・信じられない光景です。
だけど問題視されていたトイレもバイオトイレや簡易水洗などに改善されている所が多くキレイでした。
汚い、ゴミだらけ、というのも、シーズン始めのせいなのかむしろ他の山よりキレイだったくらいでした。
下山時にゴミ拾いのボランティアの人がいましたが、ガイドさんたちの目もあるおかげでもあるのでしょうね。
予想外のきれいさに驚きました。

高度が高く酸素が薄いせいや行動スケジュールのせいか、歩行時間からは考えられないほどきつかったです。
毎年登りたい?って聞かれたら…う〜ん…考えちゃうかなぁ。(笑)

それでも満天の星空や流れ星、夜間登山の光の列…
富士山頂から見た感激のご来光・・・忘れられない山行となりました。
なんと言っても「日本最高峰に登頂成功!!」ですから。
岳の介さん、誘っていただいて有難うございました。(^^)

私たちの富士登山から1週間後の12日、富士山では3センチもひょうが積もるという悪天候に見舞われました。
晴れて風がなくてもあれだけきつかった夜間登山・・・登っていた人達はさぞかし大変だったことでしょう。
白馬の時もそうでしたが、私たちはやっぱり日頃の行いがいいんですね。助かりました。

これでこの夏の山行はおしまい…
砂埃にまみれたカッパやザック、登山靴も洗って片付けて、ちょっぴり寂しい気もします。

でも岳の介さん、…紅葉の涸沢が私たちを待ってますよ!!
行けるといいなぁ。(^^)


初めての富士登山!(河口湖口)<1日目/2日目

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