山の中はうろうろしていたけれど、ちゃんと登るのは初めて! akemiの山行記録のページです! |
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2005年11月25日(金) 鍋割山1,272.5m/塔ノ岳1,491m 金曜日のレッスンが先方の都合でキャンセルになり 突然ぽっかりと平日に時間ができました! 秋に入っても暖かい今年は、紅葉も遅めだそうです…。 しかしそろそろ11月も終わり。 近場の山も見頃になってきているとの情報がちらほら。 近場の紅葉、絶対見たいと思っていたのが丹沢。 前回の塔ノ岳の帰り、延々と続くモミジの回廊。 あそこが色づいたらさぞかしキレイだろうと ず〜っと楽しみにしていたのでした。 それと今回、初めて「電車」での山行をしてみました。 小田急線の「丹沢・大山フリーパス」なるものがあって それを利用すればかなり格安で済むようなのです。 朝起きて、おにぎりを作り自宅を出発。 電車ですから当然駅まで徒歩です。 下北沢の駅で一旦改札を出てフリーパスを買わなければなりません。 その後は急行小田原行きに乗り、渋沢までのんびりです。 しかし平日なので通勤通学の人がかなり多くて驚きです。 下りでも関係ないんだなぁ。 8:12発のバスに乗り、大倉に到着。 さすがに平日だけあって登山客もまばらです。 ビジターセンターのキレイなトイレに行って、登山靴の紐を結び直し出発したのが8:35でした。 ☆コース☆ 大倉ビジターセンター→二股→後沢乗越→鍋割山→鍋割山稜→塔ノ岳山頂→金冷やし→大倉尾根→大倉ビジターセンター (17.4Km/7時間15分) |
畑と民家の間を歩き、しばらく行くと裏道に入っていきます。 急に薄暗い細い道に入るのでいささか不安ですが特に案内もありません。 畑にまいた肥料なのか、小屋でもあるのか妙に獣臭い中歩いて行きます。 しばらく行くと右側に広場のようになった所があり その先から登山道っぽくなりました。 |
しばらく歩いていくと西山林道に出ます。 丁度直角に右に曲がるようにして二股へ向かいます。 西山林道は車も走れます。 実際かなり上の方まで入っていく車がありました。 そこから歩き出せば美味しいとこ取りですね〜。(^^) 西山林道を歩き出すと、国定公園の看板が出ていました。 紅葉の季節ですが平日ということもあり静かな林道歩きです。 |
しばらく歩くと水音が聞こえてきました。 やっぱり丹沢、あちこちに水の流れがあります。 流れの近くに色づいたモミジ発見。 んんん、やっぱりきれいですねぇ。 でも、思ってたほど数はありません。 |
途中の林道から山々を見上げます。 電車の中から見ていた時は暗い雲がかかっていたけれど な〜んだ、きれいな青空じゃん!! …と、思えたのはここまででした。(^_^;) 貴重なワンショットです。 四十八瀬川沿いに歩いて行きます。 河原でのんびりしていても楽しそう…。 目の前に開けた場所があり、先ほど追い越していった車が停まっていました。 登山届のポストもあります。 二股に到着です。 暑くなってしまって半袖のTシャツ1枚になってから歩き出します。 |
10:05 勘七沢渡渉 二股からすぐ近くに勘七沢を渡る渡渉点があります。 しばらく雨が降っていないおかげで水位も低く楽に渉れました。 道端で見つけたリンドウ。 つぼみもあちこちで見かけました。 これから咲いてくるみたいです。 |
勘七沢を渡るとすぐに小丸尾根との分岐があります。 ちょっと薄雲がかかってきているけれど まだまだ明るい西山林道。 紅葉してきているので、広葉樹の下は歩いていても楽しくなります。 しばらく歩くと堰堤ではありますがこんな滝がありました。 沢ノボラーにはたまらないんだろうなぁ。この水の豊かさ。 |
本沢を渉る渡渉点。 靴を濡らさず済むのでほっとします。 この奥まで車が入っているらしく、まだまだ道幅にゆとりがあります。 しばらく先にだだっ広い河原がありました。 車で来てこの辺りでのんびりバーベキューなんてしたら楽しそうですねぇ。 広い河原を過ぎると急に道幅が狭くなりました。 どうやらこの先には車が入っていないようです。 …なんて思っていたら左側に何やらごちゃごちゃ置いてあります。 「???ごみ??」 いや待て、どこかで見覚えがある。 …そう、鍋割山荘で使うお水でした。 手前には小さな立て札で 「鍋割山荘で使うための滅菌された水道水が入っているので体力に余裕がある人は持ってきてくれ」 と、ボランティア協力の呼びかけが書いてありました。 せっかくなのでトレーニングもかねて2Lのペットボトルを4本=8Kgを担ぐことにしました。 水を無理やりザックに固定して歩き始めます。 すぐに狭い登り道になりました。 今まで広い林道を歩いていたので、イキナリ奥に入って行く感じです。 11:15 後沢乗越 細い道を登っていくと、後沢乗越に出ました。 ここから先は鍋割山まで分岐はありません。 後沢乗越からはひたすら尾根道を歩きます。 途中で妙に鮮やかな赤い実の塊を見かけていましたが やっと正体が分かりました。 「マムシソウ」の実でした。ビックリ。 尾根道の紅葉はもうほとんど終わっているようでした。 貴重なワンショットです。 後はひたすら歩いて歩いて歩いて 階段、階段、また階段。(でも珍しく歩幅に割りと合っているのでちょっぴり嬉しい。) 途中にピークが2〜3回あって期待するも、虚しく道は先に続きます。 珍しく朝食を軽めにしたせいでお腹は空きまくっているけれどガマンして先を急ぎます。 …と、目の前の空間に見えるの、なんだかソーラーパネルっぽい?? |
階段を登り切ると、おおお!12:40「鍋割山荘」だぁ!! 鍋割山頂は芝生(?)の広場になっていました。 ロープで仕切りがあり、テーブルやいすがあり、思っていたよりこじんまりしています。 山頂だけあって数人が食事を摂ったり休憩をしたりしています。 私はとりあえず山荘に入り水を降ろしました。 山荘は今年30周年だそうです。 いかにも手作り!という感じの小屋で1階にはコタツがたくさん並び寝室は2階のようでした。 小屋に入り、早速名物鍋焼きうどん(980円)を注文します。 これが食べたくて途中で何も食べず頑張ってきたんです。(笑) 本当はおにぎりにしようかと思っていたんだけれど やっぱりせっかく来たからには食べておかないとね。 すっかり雲って寒くなりフリースを着込みました。 土鍋で作った熱々の鍋焼きうどんには かぼちゃ天、レンコン天、ねぎ、ナルト、ほうれん草、えのき、なめこ、しいたけ、油揚げ、落とし卵で仕上げてありました。 山の上でこれが980円です。 しかも小屋番の草野氏は関西出身らしく上品で美味しいツユでした。 小屋横にあるきれいなバイオトイレに入り、塔ノ岳に急ぎます。 13:15出発です。 鍋割山頂から…もう景色は見えません。 |
軽いアップダウンのある鍋割山稜を歩いて行きます。 13:50 二股分岐通過 鍋割山稜にはたくさんの鹿がいました。 ほとんどがメス。しかも子供連れもいます。 今回は合計7頭の鹿を見ました。 鹿がいるとつい立ち止まって写真を撮ったりしてしまうので時間を食います。(^_^;) 14:20 大倉分岐通過。 ここでふと「このまま降りようかな?」という考えが頭をもたげますが せっかく来たのでやはり塔ノ岳に登ることにしました。 延々と続く木道を歩きます。いかにも丹沢です。 そして、階段を登り詰めると… 14:40 塔ノ岳山頂到着です。 …実は、写真は撮らなかったのですが山頂に真っ赤な自転車がありました。 山頂!!より「自転車!?」の驚きの方が大きかったです。(笑) 余裕があれば「尊仏山荘」でお茶でも飲んで挨拶していこうかと思いましたが 時間を計算するとかなりやばそうです。 諦めて、やはりきれいなバイオトイレに行くだけにしました。 自転車の方と少しだけ話しましたが 登るのは人の倍以上かかるそうです。 降りるのも、段差が大きければ無理なので思ったほどは早くないそうです。 それにしても…すごいなぁ。(^_^;) 14:50 下山開始です。 |
すぐ脇にある日の出山荘(営業してない)の右側から降り始めます。 15:05 先ほど通ってきた「大倉分岐」を曲がり「金冷し」を通ります。 そこから先はガレガレのザレザレです。 しかも結構な斜度で、まじめに歩かないと転びます。 花立山荘は営業していませんでした。 新しい薪があるところが季節を感じます。 しかし相変わらずのガレガレのザレザレ。 もしくは延々と続く階段。 ああ。大倉尾根は通称バカ尾根と呼ぶらしいけれど ここを登るのだけはいやだなぁ。(^_^;) いい加減腿もきつくなってきますが、そんな事言っていられません。 15:35 戸沢分岐通過。 前回偶然ご一緒することになったN島さんとお別れした場所です。 ここからも結構あったんだよなぁ。(^_^;) |
15:50 堀山の家通過。 営業していませんでしたが途中でボッカしてくるスタッフ数人とすれ違いました。 明日からの週末営業の準備なんですね。 「電気持ってるの〜?」と心配してくださいました。 大倉尾根からの夕焼け…きれいでした。 (なんて言ってちゃいけないんですけどね。笑) そしてこれが今日のメインイベント、大倉尾根のモミジの回廊です。 実際はかなり薄暗くてこれほど鮮やかには見えなかったのですが。(^_^;) それに、まだまだ緑の方が強くてあと1週間後くらいがキレイかもしれません。 (夕焼けとモミジの写真を撮るのにやっぱり結構時間を食ってしまいました。) その後はいい加減暗くなってきまして、さすがにまじめに歩きました。 見晴茶屋の先、雑事場ノ平を過ぎる頃からかなりやばく 樹木もうっそうとしてきたのでヘッドライトをつけて歩き続けました。 ほぼ真っ暗、17:30に大倉到着です。 大倉でまずバスの時刻表を確認してから待ち時間で色々荷物を整理して ほとんど貸きり状態のバスに乗り、渋沢駅へ。 駅前のコンビニでビールとつまみを買い、飲みながらのんびり帰宅しました。 (やってみたかった!!笑) |
今回は、歩行時間だけ考えるとほぼコースタイム通りかもしれません。 純粋な休憩時間を抜いた歩行時間は8時間20分でした。 ただ「鹿がいてモミジがあって夕焼けがキレイ」なため 立ち止まって写真を撮りまくってしまったので結構時間がかかってしまいましたね。(^_^;) 鹿はチョコチョコ現れ、しかも動くのでシャッターチャンス待ち。 (時折可愛くポーズなんて取ってくれるのでついつい長居。) モミジや夕焼けは露出を考えたり 三脚がないせいの手ぶれ撮り直しでやはり時間がかかる。 丹沢を歩く時は考えないといけないなぁ。(笑) 今回、下山が遅くなっても慌てなかったのは前回も歩いた道だから。 しかも迷いかけてポイントはつかめていたので自信はありました。 「いっそナイトハイクと思えば気も楽。」 モチロンいざという時にはそれなりの装備があるという事もはずせません。 そういえば見晴茶屋が立て直し工事してました。 通常小屋として営業することになったそうですよ。 丹沢好きには朗報でしょうね。 あせってケガをするのは嫌だったので、一歩一歩を確実に歩き 心配したバスも17:30なら余裕で便があり、まずは一安心。 しかし…下りの大倉尾根はやっぱりきつかった。 全く休憩を入れず一挙に駆け下りたからなぁ。 もう大腿四等筋がバリバリに疲労してます。 あ、下腿三頭筋も。(^_^;) 初めての電車利用の山行は、なかなか充実したものとなりました。 この先の季節は高い山には雪があり単独ではちょっと自信がないから 自宅沿線の高尾山〜陣馬辺りにでも行こうかなぁ。 日帰りで近場なら電車も手軽でいいというのが良くわかりました。 次はぜひお気楽ハイクにしようと思ったのでした。(笑) |
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