山に行ってきました!
山の中はうろうろしていたけれど、ちゃんと登るのは初めて!
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2005年7月29日(金)〜30日(土) 北アルプス 燕岳2,763m

梅雨が明けました。
夏山シーズン到来です!!
スケジュールが開いたので、とうとう1泊の山小屋泊まりでの山行を計画しました。

せっかく夏山だからそれなりに標高のある山に登りたい…
だけどあまり遠いのも不安ということで、半ば八ヶ岳にしようと思っていたのですが
その時期ちょうど白馬に登るという I 氏にお薦めの山を聞いたところ
「北アルプスの燕岳(ツバクロダケ)がいいんじゃない?」とのお答え。

山小屋もきれいで生ビールも飲めるし、危ない所もないらしい。
なんでも合戦小屋で売っているスイカを食べながら登れるらしい。
何より「スイカ」にすっかり参ってしまい、燕岳に決定してしまったのでした。(笑)

初の小屋泊まり山行。
どうせコンロを持ち歩いているんだし、ちょっとは料理もしたい。
コンパクト化を心がけているおかげで日帰り山行ではザックにかなり余裕がある状態なので
食料やお酒もちょっと担いでみました。

デジカメはとうとう買い換えちゃいました。
だってね〜、重さ半分以下で機能はずっと上なんだもの。
メディアも買って、準備万端です。



☆コース☆

駐車場→登山口→第一・二・三・富士見ベンチ→合戦小屋→燕山荘→燕岳→北燕岳→東沢乗越→東沢登山道→登山口→駐車場


 
週間予報とにらめっこする毎日。
幸い台風直撃にもかかわらず大した被害は無いようでしたが、多少影響が残っている??
29日は午後から雨の確率が上がっていました。

とりあえず木曜の夜レッスン後に帰宅して急いで身支度を整え中央高速に飛び乗りました。
気合を入れて出発したのが0:00。

さすがに渋滞もなく順調に走って豊科I..C.で下り、147号線をひた走ります。
途中でコンビニに寄り、中房温泉の無料駐車場に滑り込んだのが3:00過ぎでした。

外に出てみましたが生憎曇っていて星は見えません。
中房川の沢音が暗闇に響いていました。

木曜の夜だというのにかなりの車が停まっていました。
さすが夏山、さすが北アルプス。

「雨が降ってくると嫌だから、なるべく早く出発しようっと。」
持参した冷えたビールを飲みながら、眠りに着きました。



 
かなり早い時間から行動している人がいます。
時計を見ると4:30頃。
私もうつらうつらしながら、あまりに睡眠時間が足りないと不安なので少しのんびり。

6:30頃起きだして、おにぎりを食べて身づくろいをして…
3時間くらいしか寝ていないはずなのに動けるのは
やっぱり興奮状態なのかなぁ???



駐車場を出発したのが7:00でした。
登山口までしばらく車道を歩きます。

 

登山口は売店のすぐ横にありました。
初めて作った(!)登山届をポストに投函して7:05出発です。



 
合戦尾根のいきなりの急登を登り始めます。
なんだかふわふわする気が…ビールが抜けてないかな?(笑)

歩いている人はほとんど見かけない静かな登山道です。





汗を流しながら登って7:38第一ベンチ到着です。

ぜんぜん疲れてはいませんが、せっかくなのでザックをおろして水場を見に行きました。
小さくてきれいな流れ、冷たい美味しい水でした。(^^)

手にすくって水を飲んで、ベンチに戻ってそのままザックを担ぎ出発です。


  

歩き始めは昨夜のビールが祟ったのかちょっとしんどかったですが
第一ベンチを過ぎた頃からぐっと快調になりました。

合戦尾根は嫌味がない整備が行き届いていて、とっても登りやすい道でした。

ところが・・・しばらく歩くと「ぶぅ〜〜〜ん・・・。」と怪しげな音が。
「????」見回しますが、木々に囲まれ何も見えません。
なおも響く「ぶぅん。ぶぅ〜ン。」の音。

「???ハチ?蜂の巣??」 ((((((^_^;)
見回せど姿は見えず。
一向に消えない音にかなりビビリ、すっかり腰を落としてそろそろ登り続けました。



不安な気持ちで登り続けていると、ぱっと視界が開けました。
「あ、荷揚げケーブル!!」

そう。不気味な羽音(笑)の正体はこれだったのでした。
もうそろそろとは思っていましたが、あんなに不気味な音がすると思っていませんでした。

正体がわかれば怖くありません。
すっかり低くなっていた姿勢をしゃんと伸ばし、歩き出せばすぐに第二ベンチ到着です。



8:06到着です。

人気もまばらだった第一ベンチと違い、休憩する人で賑わっていました。
やはり夏の北アルプス、駐車場の車の数は伊達ではありませんでした。

人ごみが苦手な私は歩きながら写真を撮ってそのまま上を目指します。





ほぼ30分毎にあるという合戦尾根の休憩ベンチ。
まさしくその通りの配置に思わずにっこり。

第三ベンチでは先ほどの第二ベンチよりさらに多くのパーティーが休憩を取っていました。
「4:30出発組に多少でも近づけたかな?」







第三ベンチからの急登を歩くと富士見ベンチです。
「晴れてれば富士山が見えるのかしらねぇ。」そんな声が聞こえますが生憎のお天気。
時折ばらばらと雨が降りますが、雨具を着るまでもないと判断してそのまま登り続けます。




広葉樹の多い森。
鬱蒼としているようで息苦しさを感じさせない樹林帯でした。



この日、貴重な青空。
午後から雨?降ったり止んだりの天気の下ザックカバーをつけている人も目立ちました。



登山道にだんだん増えていく白いざらついた岩がこの先の景色を物語ります。

それにしても第三ベンチから合戦小屋まではやはり急登。

でも…
「歩くペースが若干他のパーティーより速い。」
「なるべく人気がない道を歩きたい。」
そんな私は、目の前に他のパーティーが見えると結局抜き去ることになります。

車の運転でもそうですがある程度速度差がないと抜きにくいもの。
結局他のパーティーが見えるたびに多少なりとも「加速装置」(!)を働かせたおかげで汗びっしょり。(^_^;)

ま、どうせトレーニング気分も兼ねているので多少の負荷はいいんですけどね。
なんだかマラソン中のような呼吸で登り続けました。(笑)




時折ばらつく雨もひどくならず、歩き続けると「合戦小屋まで7分」の標が。
合戦小屋まで行けばスイカが待っています。
「そういえば今年はまだスイカを食べてなかったなぁ。今年初のスイカが合戦小屋のスイカかぁ。」

ここから先はひたすら「スイカ!スイカ〜!!」が呪文。
きついひと登り、呪文が効いたのかあっという間でした。(笑)

 

目の前が開けて、賑やかな気配がしてきます。
とうとう合戦小屋に到着9:20でした。

 

小屋の前にはベンチつきのテーブル、たくさんの人が休んでいます。
宿泊のない売店のみの小屋ですが、賑わっています。

荷揚げケーブルの終着点もありました。
これのおかげで美味しいスイカが食べられるんだなぁ…!
途中びびらせてくれたのは大目に見てあげましょう。(笑)

 

「合戦小屋」の由来の看板。
昔の戦の跡なのかと思っていたら「鬼退治」の合戦だったそうな。

 

これがうわさの「スイカ!!!」
1/8個で800円でした。
普段なら絶対に出さないだろうこの値段、でもたまらなく美味しいんだなぁ。(笑)

「食べやすく切りましょうね。」お姉さんの心遣いで半分に切ってもらいました。
普段なら決して掛けない「お塩」をたくさん振り掛けます。
たくさん汗をかいて、身体が塩分を欲しています。



まるで「天使」に見えるスイカ売りのお姉さん。
笑顔が素敵でした。(^^)


1/8個はかなり大きいのですが、喉も渇いていたし小屋前のベンチでぺろっと食べ終わりました。
とは言ってもかなり満腹?(笑)

こんなに「貪り食った」のはかなり久しぶり。
暑い夏はやっぱりスイカだよなぁ。うん。(^^)

9:35出発です。




スイカを食べてすっかり元気になって、また歩き出します。

合戦小屋から先は少し傾斜が緩やかになります。
微妙に開けてくる景色…木々の高さが少しずつ下がってきました。
間もなく森林限界です。

 

9:55合戦沢の頭。
ベンチで数人休んでいましたが、写真を撮るだけですぐに出発しました。

スイカでいっぱいになったお腹がちょっと苦しい。(笑)



もうすっかり森林限界を超えました。

花崗岩の白い岩と白い砂。
そうか、鬱蒼としている森でもなんとなく明るかったのはこのせいだったのか!

青空とのコントラストがとてもきれいでした。



開ける視界の向こう、目指す燕岳が見えてきました。
白い部分は「雪」ではなく「白い砂」です。



途中、山肌に湧き上がる雲。

でも、この感じだとまだしばらくは持ちそうです。
空もまだ明るいし、今日の行動中は持ってくれるかな?


 
今回目にした花たち

今回は「花だらけ!!!」でした。

「北アルプスのお花畑」の時期は過ぎていると思っていたので全く期待していなかったのですが
盛りこそ過ぎているものの、それはそれは、いたるかしこ花だらけ!!
あまりの多さにうんざりするほど。(笑)

名前も、わかるのもあったけれどあまりの多さに考えるのも嫌になりました。
写真も「撮っていられない!」ほどの花々。

初めて高山植物の女王「コマクサ」も見てきました。
あたり一面埋め尽くすコマクサ・・・不思議な光景でした。

 

左・オニシモツケ/右・ミヤマカラマツ

 

左・植え込みのようなお花たち/右・ツガザクラ


 

左・コバイケイソウ/右・コバイケイソウの群落地


 

左・??/右・オオヒョウタンボク

 

左・シナノキンバイ/右・??

 

左・コイワカガミ/右・ハクサンイチゲ   

 

左・クルマユリ/右・コマクサ


 

左・ハクサンシャクナゲ/右・エゾシオガマ

 

左右ともチシマギキョウ



ゴゼンタチバナ




 

最後のひと頑張り、しっかり整備された登りを越えると10:40山小屋「燕山荘」(エンザンソウ)です。

時間はまだ山小屋に腰を落ち着けるには早過ぎます。
明日の天気も怪しいのでとりあえず燕岳の山頂を踏みに行くことにしました。
余裕があればそのまま北燕岳まで足を伸ばすことにして、ザックを背負ったまま歩き出します。

曇っていて展望は効かないものの、雨の心配もなくまずまずの回復ぶり。
燕山荘から燕岳まではハイマツの小道、白い砂礫、丸っこい岩の間を潜り抜ける歩きです。
まるできれいな砂浜を歩いているみたいで面白い!!

すれ違う人達はほとんど手ぶら。(コンビニ袋にお菓子持参のパーティーも!)
みんな燕山荘にザックをデポして(置いて)来たみたいで身軽そうです。

ま、たいした距離じゃないし先の行動が未定な私としてはフル装備は仕方ありません。
北燕岳まで往復しても14時前には戻れそうだし…とか考えつつ歩きます。



振り返れば白砂の上に燕山荘が見えます。

 

これが噂の「イルカ岩」!!
本当にイルカだぁ〜〜!\(^o^)/

燕岳山頂近辺は白くて丸っこい岩と白い砂のお庭のようです。
それに緑のハイマツのコントラストがとってもきれい。

岩がごつごつしていないせいか、白っぽいせいか気分も和んできます。



粒が粗い花崗岩は崩れると白い砂になります。
そして人が踏む所ほど崩れて行き、岩はまるで自然の階段になっていました。
登りやすくて嬉しいような、申し訳ないような。



11:15燕岳山頂(2,763m)到着です。

結構風も強くなってヒンヤリしていました。
すれ違う人達はみな雨具をウィンドブレーカー代わりに着ていましたが
汗だくで到着した私はそのまま冷たい風を楽しんでいました。

 

北燕岳方面はかろうじて見えました。
向こうに見えるのは水晶岳・黒部五郎岳…?

今頃 I 氏が歩いているだろう白馬岳はぼんやりかすんで良く見えません。



山頂直下のコマクサの群落。

登山道のすぐ脇、白い砂に一面のコマクサ達。
少し盛りを過ぎてはいるものの、ピンクの可憐な花はとてもきれいでした。

こんな高い山の上、栄養も何もなさそうな砂の上に一面に生えているのは不思議な感じですが
こういう環境に育つことができるのはコマクサだけなのだそうです。
だからコマクサだけの単独の群生地になるそうです。

コマクサは芽を出して、葉をつけるまでに5年。
見れば美しい花ですが、厳しい環境に育つ強い花でもあります。

山頂でのんびり15分ほど過ごしましたが、スイカがこなれてすっかりお腹がすいてしまいました。
北燕岳まで行って燕山荘に戻ってから昼食にすると、夕食までにこなれそうにありません。
風も結構強いし展望の効かない山頂での昼食はさっさと諦めて小屋に足を向けました。




燕山荘…立派できれいな小屋です。
小屋前はたくさんの登山客で賑わっていました。

燕岳は北アルプス表銀座と呼ばれる穂高山へのメインストリートの入り口です。
合戦尾根の登りやすさも手伝い、人気の山のようです。

 

立派な入り口からはフロントの様子が見えます。

まずはフロントで宿泊者カードの記入をしました。
「山小屋に泊まるの、初めてなんです。宜しくお願いします。」
山頂で15分の半袖Tシャツのおかげで手がかじかんで字が書けませんでした。(笑)

 

山荘のスタッフが寝床(自分のスペース)まで案内してくれました。
まるでロフトの2階建て、上の段の右端に陣取りました。

きれいな布団、掛け布団はミズノとの共同開発の封筒型シュラフ(シーツつき)です。
身体が冷えているのでザックの底からフリースを引っ張り出して着込みました。
回りもみんな暖かい格好をしています。
やっぱり山の上なんだなぁ。

お腹が空いたのでとりあえずザックを置いて、自炊スペースを探しに降りました。
水場は流しになっていてきれいに整理されていました。
「歯磨きくらいできそうだな。」つい思ってしまいました。(笑)

トイレもきれいな水洗トイレ。
明るくて、匂いもなく清潔でした。
拍子抜けするほどの居心地の良さです。




小屋のスタッフに尋ねると「食堂で料理して構わないですよ。」とのこと。
コンロの下に敷く板が何枚も用意されていて、テーブルの上で昼食作り。

今回初めてパスタを作ってみました。
日清製粉の「PRONTサラダスパゲティ」(茹で時間3分)
レトルトのトマトソースは最近のお気に入り!
少なめにした茹で汁は捨てずにそのままコーンクリームスープを作り、どこででも対応できるようにしました。

でもって・・・持参したビール(はい、その他の雑酒!!)
凍らせたプラティパスと一緒に保冷バッグに入れていたおかげで未だキンキンの冷え具合。
(生ビールは数時間後の夕食にとっておきました。笑)

料理しているの、私だけだなぁ…。
でも、まぁ気にしない気にしない。
そういえば、山でお酒を飲むのは初めてです。
日帰り山行で山頂ビール…帰りの運転もある私には出来ない芸当。

オリーブとガーリックの効いたパスタを食べながら、ん〜、幸せ。(*^。^*)
ん?1本でふわふわ気分なのは昼間のせい?標高が高いせい?

「やっぱり日帰り山行でビールは私には無理みたいだなぁ…。」なんて考えつつ後片付け。
天気は持っているみたい、まだまだ到着してくる人もたくさんいるみたい。
近くをうろついてもいいのかもしれないけれど、ビールが入った私にはそんな気になれません。

お腹が膨れたらとりあえずはミズノ特製の寝袋にもぐりこんでしばしお昼寝です。
「昨晩レッスン後にそのまま走ってきたから、寝とかないとね。」なんて言い訳しつつ、ああ幸せ。(笑)



夕食は3回転だそうです。(お客が多いので数回に分けて供されます。最大600人!!)
到着が早かった私は1回目の16:30でした。

いそいそと生ビールを買いに行きます。(^^)
うふふ。憧れの山生ビールぅ〜!!

夕食メニュー

ご飯・味噌汁(大根・にんじん・なめこ・絹さや)
豚の生姜焼き
塩さば焼き
ベークドポテト
アスパラソテー
マカロニサラダ
キャベツ千切り
デザート(フルーツ杏仁)
香の物他(たくあん・野沢菜油いため・枝豆かまぼこ)

もちろんご飯と味噌汁はお変わり自由。
美味しい食事でした。(^^)

ぺろっと食べ終わって17時過ぎにはのんびり。
(次の回の人がいるから食堂にはいられない!)
部屋(?)で飲んでる人もいるけど、寝ている人もいるからどうにも居心地悪い。
階段脇の廊下の隅のスペースを見つけてくつろぐ事にしました。



談話スペースの本棚から古い「山と渓谷」を借りてきてペラペラめくりながら
ペットボトルに入れてきた赤ワインを飲みます。
行動食兼非常食のナッツがおつまみ。

目の前の階段にはランプがともされていいムード。
しかし、まだ18時過ぎなのよねぇ。(^_^;)

この頃になって到着するパーティーもちらほら。
縦走組なのかな、暗い中大変だったろうな。

食事も全て終わった頃食堂に下りて行くと「サンルームへどうぞ。」
しばらくワインを飲んでいると19:30、オーナー赤沼氏のホルン演奏会が始まりました。

サンルームも食堂も、人で溢れ返っています。
パワーポイントを駆使したスライド上映と、面白い語り口。
いや、ほんとエンターテナーでしたよ、赤沼氏。

なんだか面白い話をしていてひとしきり笑いがあり
いつの間にか「…で、それ、うちの売店でも売っています。」(笑)
商売上手だなぁ、いや、いい意味で。(^^)

終わったのが20:30過ぎ。
なんだかもう真夜中の気分。
外に出てみたけれど、すっかり雲に覆われていて星は全く見えず。

話し相手もいないし、おとなしくさっさと眠りに着いたのでした。


★★2日目(燕山荘〜燕岳〜中房川沿い〜中房温泉〜おまけ)はコチラ!!







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