山の中はうろうろしていたけれど、ちゃんと登るのは初めて! akemiの山行記録のページです! |
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山の朝は早い…「朝食は4:30からです。」げえっ!4:30!?まだ夜中じゃん!! しかしね、朝4:00に隣のスペースの電気がついたとたんパッチリ目覚めてしまったのでした。 「寒いかも…。」と着込んだフリースや上着、結局暑くなって夜中に脱いじゃうし。(^_^;) 「持って行きなさいね。」と教えられた耳栓のおかげですっかり熟睡。 (私結構繊細なんです。(笑) とりあえずトイレと洗顔に動き出します。 途中窓から外を見てもどんより曇り空。 「こりゃご来光は見えないかなぁ。」 食堂とトイレ、洗面所がある1Fはすでにごった返していました。 流しの蛇口から出てくる水を有難く使い洗顔と歯磨き。 ほんの少しの事で気分がしゃっきりします。 寝床に戻って荷物を軽くまとめて食堂に並びます。 夕食と違い朝食は先着順で食べていくので遅れると1回転待たなければなりません。 さっさと先頭に陣取って並びました。 朝食メニュー ご飯・味噌汁(白菜、ワカメ、麩) スクランブルエッグ ソーセージ 焼き鮭 切干大根の煮物 昆布佃煮 刻み芽かぶ デザート(フルーツゼリー) 肉じゃが 白菜付け 梅干 はい、当然朝ごはんもぺろりと平らげました。 周りは食べられない人もたくさん…朝食、食べない人もいるしなぁ…。(^_^;) |
朝食が終わって外に出ると、空が白み始めていました。 雲が多いので外に出ている人はそんなに多くありません。 雲の隙間からお日様がチラッと顔をのぞかせ始めました。 まだまだ薄暗い5時前です。 お日様が出てくると、景色が色づいてくるのが分かります。 これで晴れていたらたまらないんだろうなぁ。 |
縦走の人が多いようで、みんなどんどん出発していきます。 食堂の大きな画面で流れていた天気予報はここ数日雨のマークがつき始めていました。 降り始める前に少しでも前に進んでおきたいのでしょう。 私も荷物をまとめて出発することにしました。 出発するパーティーで溢れかえる燕山荘前。 雨具にスパッツ、すっかり完全防備の山姿です。 山荘前のテン場。 そこら一面霧が濃くて、周りは真っ白です。 昨晩もばらばら降り続いていたようですが、夜明けにはとりあえず止みました。 雨、ひどくならなくて良かったですね。 しかし今日の天気、かなり怪しい…(^_^;) |
今回のザック…日帰りよりちょっと中身が増えてしゃんとした形になりました。(^^)v はい、増えた分は食料とお酒です。(笑) みんな雨具を着ているけれど、歩き始めれば暑いだろうし 「降り出したら着ればいいや!」と、長袖シャツのまま5:45出発です。 |
ホワイトアウトするような霧の中、前日に1度歩いているのでとりあえず燕岳に登ります。 ハイマツの中の小道を歩いてズボンがびっしょりになりました。(^_^;) このまま合戦尾根を降りても朝早すぎで物足りないだろうし 「森林限界から上の稜線を歩く」というのをやってみたいし… ただ、あまりにも視界がなさ過ぎて方向感覚がゼロに近い中、予定を決めかねながら進みます。 |
丸っこく見える白い花崗岩の正体… 粒々した粒子が見えますか? 遠目に見ると滑らかに丸いですが、手で触ればかなり荒くざらついています。 ちょうど番手の荒いサンドペーパーのよう、こすったらひどい擦り傷間違いなしです。(笑) この岩が粒に崩れて白い砂の山になるわけですね。 昨日分からなかった「メガネ岩」発見しました。 不思議だなぁ、ホント。 山頂まで、山荘スタッフの整備が行き届いています。 崩れやすい花崗岩と砂の山、放って置いたらどんどん崩壊しちゃうんでしょうね。 6:15燕岳山頂。 案の定、景色は全く見えません。(^_^;) そして、他に登ってくる人もいません。 何も見えないしなぁ。 このまま降りるのはあまりにもつまらないので、やはり足を先に向けることにしました。 白い砂の上を道標に従い北燕岳に向かいます。 |
燕岳近くのコマクサは株が大きく見事でしたがロープで登山道から離れた所で仕切られて近づいて見る事はできませんでした。 燕岳から北燕岳に向かう道沿いのコマクサは、株の大きさこそ小ぶりなもののとにかく数が多い!! そして、登山道を侵食しているほど足元にまで生えているのです。 これは燕岳から先に足を延ばした人だけが楽しめる光景でした。 北燕岳直前で単独行の女性(50代後半くらい??)と出会いました。 不安そうな顔で私を見つめます。 「どちらに行かれるんですか?」と尋ねるとどうもはっきりしない。 どうやら迷いかけてるらしい。霧で真っ白だモンね。 話を聞くと同じ方向に下りたいらしいので途中までご一緒することに。 稜線から外れたお花畑は、息ができないほど生い茂っています。 コバイケイソウ、トリカブト、ハクサンフウロ…とにかく数え切れないほどの花達でむせ返ります。 花でむせ返る巻き道を過ぎると再び稜線へ出ます。 いつ降り出してもおかしくないような霧でしたが、少し晴れてきました。 最後には、槍ヶ岳こそ見えませんでしたが水晶岳や黒部五郎岳はきれいに姿を現しました。 景色を目に焼き付けて7:35東沢乗越の下降点から下り始めました。 静岡から来たというその女性は、年齢のせいもあり歩くペースはごくゆっくり。 時折標も見落としてちょっと不安な歩き方。 霧で視界の効かない中、放っておく訳にはいかずの即席パーティーとなったのですが しばらく同行するうちに天気も回復してきて不安がなくなったのか、先に行っても良いと言い出しました。 多少不安が残ったものの登山歴は長いということだったし 普段駆け下りるように下山するペースからすると相当オーバーしている時間も気になり始めたので 途中のポイントだけいくつか伝えた後、パーティー解散となりました。 |
しかし、実はそこからが長かった!(^_^;) 中房側沿いに下りる「東沢登山道」は歩く人が少ないらしく整備もあやふや。 テープやペンキ跡も途切れがち、特に沢沿いで度々渡渉しながらのルートファインディングはてこずりました。 天気も良くなってきて気温も上がり、沢の水で度々顔を洗いながらの下山です。 バンダナを水に浸して首の周りに巻いて涼をとります。 途中2〜3パーティーを追い越しましたが、皆「分かりにくい道だねぇ。」と言ってました。 とりあえず上の方で別れた女性の情報だけは伝えつつ、先を急ぎます。 沢沿いを歩いたり、高巻いたり、だけならまだいいのですが 崩れている木橋、崩落している箇所も有り余りお薦めできる道ではありません。 沢沿いだけならお気に入りに入れるのになぁ。(^_^;) 11:40やっと吊橋にたどり着きました。 しっかり人の手が入った橋を見て、この先は迷う心配がなさそうなのを確信します。 中房川の流れもすっかり中流域の顔を見せていました。 地図で確認した通りののんびりした下り。 川の流れを左に見ながら最後のひと下りです。 東沢登山道は最後中房温泉に紛れ込んで終わりました。 12:05到着です。 やっぱり前半の即席パーティー行動が効いてしまいました。(^_^;) 途中でフランスパンやソーセージをかじりながら歩きましたが、結構お腹が空いています。 (しっかり食べなかったのには訳があります。) 温泉…入ろうかと思って用意はしていたのですが 静まり返った温泉宿に1人で入って行く勇気がなかったので諦めてしまいました。 (だから、結構繊細なんだってば!!笑) そのまま歩き続けて駐車場に戻ったのが12:10でした。 セレナちゃんにたどり着いてザックを下ろしサンダルに履き替えて足に水をかけます。 「ふぁ〜、気持ちいい〜!」 初の北アルプス、小屋泊まり山行は無事終了です。 しかし、実は今回の予定にはまだ続きがあるのでした。 荷物を軽く整理して一息つくと、カーナビをセットし直してハンドルを握ります。 「さぁ〜て。次は松本だ!!」 登りの呪文は「スイカ!」でしたが下りの呪文は「カツカレ〜!」だったのです。(笑) |
目的地は松本駅前の「たくま」です。 とんかつとカレーの専門店。 「腹ペコ山男のお部屋」で知って以来食べてみたかったカツカレー。(笑) (登山客御用達の店のようで、そのボリュームにビックリです。) 松本なんて、こんな機会でもなければ食べる事ができません。 暑い松本の町をさまよってやっと見つけた店内に入ると冷たいお水と麦茶が運ばれてきます。 山帰りにはすごく贅沢に思えます。(笑) 出てきたのは1,000円には思えないボリュームのカツカレー&サラダ。 カレーはちょっと甘酸っぱくて好みが分かれそうですが なんと言ってもこのボリューム!! そう、お腹が空いてもガマンしたのはこのためだったのです。(笑) カツカレーの大盛や穂高定職(フライ盛り合わせ)などもありますが憧れるもののとても頼む勇気はありませんでした。(^_^;) カツカレーですっかり満腹になり、セレナちゃんを走らせます。 帰路、なんと珍しく小仏トンネルが渋滞せずに18:30帰り着きました。 |
初の小屋泊まり山行でした。 実は結構緊張していました。 豊科…初めて足を伸ばしました。 北アルプスも、もちろん初めてです。 だから安全で優しい山で丁度良かったです。 歩行時間…今回は乱れましたねぇ。 こんなハプニングもあるもんです。 なんだかんだ、かなり歩いてしまいました。 食料計画はまずまず。 全部コンビにおにぎりと小屋食にしても良かったけど まぁ自炊もちょっぴり楽しみたかったしね。 (本当は山頂で食べるかも?という可能性もあったし。) 燕岳、飛び交う関西弁にビックリ。 聞こえてくるのは圧倒的に関西弁。 北アルプスは関東より関西に近いのか? それとも声を出して話しているのが関西人ばかりなのか? 謎が残ります。(笑) 小屋のサービスは抜群。 施設もきれい。売店も充実。ご飯も美味しいしビールも美味しい、ケーキも食べられるそう。 ああ、そういえば売店で売っていたTシャツが最新素材だったのに驚き。 綿100%のTシャツなんて山じゃ着られないからだろうけど「想定外」でした。(笑) 途中でお別れしたおばちゃんが気になって、数日は山岳事故のサイトをチェックしていましたが ニュースになってないところを見ると、無事下山されたようです。 降る降ると言う予報に反して雨具を着ずに歩くことができてラッキーでした。 展望が楽しめなかったのは、まぁ仕方ありませんね。(^_^;) せっかく山小屋に泊まったけれど「満天の星空」もお預けでした。 いつか降るほどの星を見てみたいものです。 |
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