山の中はうろうろしていたけれど、ちゃんと登るのは初めて! akemiの山行記録のページです! |
HOME 山行記録-Index |
2005年6月18日(土) 乾徳山2,031m 「梅雨は一体どこに行ったの?」なんだかんだ、天気が持ちそうな週末です。 ネットで調べてみれば東京より山梨・長野方面の方がより天気が良いらしい…。 晴れた週末ならジムに行くより、やっぱ山でしょう!! ただ金曜日は本業テニスの大会運営。 プレーはしていないのに(だから?)すっかりお疲れモード。 変化しまくる天気予報も不審だし、前夜出発は諦めて自宅ビール。(笑) 朝は5:30頃起きてセレナちゃんで出発。 なんだか怪しい空模様・・・う〜ん、大丈夫かなぁ。 中央高速をひた走るも、どんどん雲行きが悪くなる。 高尾〜相模湖近辺では霧が立ち込めて周りの山並みも全く見えず。 当然ぱらぱらと雨も降り出す。 「ありゃ〜、やっちゃったかな。(^_^;)」 でも、あっちの方が天気が良いはずだったし だめならドライブだったと思って帰ってくればいいか。 ☆コース☆ 徳和車場→登山口→銀晶水→駒止→錦晶水→国師ケ原→扇平→乾徳山→天狗岩・念仏岩 →国師ケ原→錦晶水→駒止→銀晶水→登山口→徳和駐車場 |
私が持っているガイドブックに乗っているコースは別の登山口から登るとの事でしたが そのコースだと歩行時間5時間…途中に水場もないし、きっと歩いても物足りない。 ネットで調べると徳和という所から歩くコースも取れるらしいので、そちらからスタートすることにしました。 6時前に家を出て、迷うことなく徳和へ到着。 狙いが当たって、現地に着く頃には薄雲がかかっているものの空も青く日差しもあります。 駐車場は空いていて到着時は3〜4台でした。 登山客目当ての土産物屋があるわけでもなく静かな街です。 今回はコースタイムがさっぱり見えないので、なるべく余裕を持って動くつもりでした。 なので駐車場に到着後さくさく準備をして、歩き始めたのは7:50でした。 |
歩き始めは普通の道路です。 駐車場のすぐ脇には徳和川が流れています。 川を左に見ながら登っていきます。 歩き始めると、遠くに山並みが見えてきます。 途中がひどい天気だったので「良し良し!」とほくそ笑みます。(笑) |
林道を歩いて行くと、案内板が立っていました。 駐車場で私の前に出発した人は別のコースに行ったのか見当たりません。 鬱蒼とした林道をひたすら歩いて行きます。 この辺りはあまり花もなく、小鳥の声も聞こえません。 ん〜、つまんないなぁ。(^_^;) |
8:22 やっと登山口に到着です。 見上げると薄暗い森の中に続く道…。 そして、久々に見ました! 「熊に注意!」の看板。 薄暗い森の中の道を登って行きます 出だしは針葉樹林の中の急登です。 道には落ち葉がたくさん積もっていて、歩く人の少なさを物語ります。 針葉樹林を抜けると石ゴロゴロの道へ。 数日前の雨のせいで、結構ぐずぐず滑ります。 しかし、そんなことはお構いなし。 鬱陶しいアプローチはさくさく歩くに限ります。 ここを歩いていて辛かったのはカエルの声…。 森中にこだまする大音響。 セミの声のように途切れなく、「ギャギャギャギャ・ギーギー!ゲーゲー!」 響き渡って頭がくらくらしてきます。 薄暗い森の中、小鳥の声に癒されるのでなく カエルの声にやられながら歩くのは堪えました。(^_^;) |
9:00 銀晶水 到着。 やたら時間が長く感じるのは、蒸し暑さのせい?カエルの声のせい? ふと前を見ると、なにやら明るく開けた場所が。 おお、これがうわさの銀晶水か。 しかし肝心の水は数日前まで結構雨が降っていたにもかかわらず ポタ、ポタ、ポタという感じ。 じ〜っと待って飲む気にもなれず、写真を撮って即出発! 9:13 駒止。 駒止って事は、この先急登?? いやいや、地図を見た限りそんな事はなさそうです。 銀晶水を越えた辺りからカエルの声がしなくなってきました。 なんだかほっと肩の力が抜けました。(笑) 広葉樹の森に入ると、景色がぐっと明るくなります。 新緑が鮮やかな、気持ちのいい道が続きます。 山つつじのトンネル、足元の熊笹。 う〜ん、嬉しいなぁ。(^^) 9:45 錦晶水 到着。 なんだか道が水っぽいぞ…と思っていたら、目の前に水量豊かな水場が。 パイプから流れ出る水は、甘くて美味しい冷たい水でした。 グランテトラの水筒に残っていた水を空にして、ここで新しく補給しました。 今回は今までの教訓を生かして1.5Lしか持ち歩いていないのです。 美味しい水を補給して9:50出発です。 |
しばらく歩くといきなり景色が広がりました。 広い草地にヤマツツジが群生しています。 どうやらここが国師ケ原のようです。 道の反対側には焚き火跡もいくつかありました。 ここが高原ヒュッテのテント場のようです。 気持ち良さそうなサイトだなぁ…。 しばらく歩くと分岐に出ました。 当然頂上に向けて直登コースです。 分岐からしばらくは穏やかな道が続きます。 ホラホラ、今度こそ本物のシラカバ(葉っぱもちゃんとハート型!) ヤマツツジもいたるかしこに生えていて、なんだかのんびりいい気持ちの道です。 …な〜んて、思っていたらここからが結構な登り。 岩ごろの道からカヤトの原に抜けてもひたすらの急登。 思わず無口になって(イヤ、もともと1人なんだけど!(笑)登り続けます。 この辺りで、実はデジカメの電池残量がかなり怪しくなってきた事が発覚。 花の写真をきれいに撮るべくマニュアルを熟読、実践した結果 色々設定をいじりながらの撮影となったのが電池を消耗したようでした。 「げげ、ヤバイ!」ここからモニターを使わずに撮影。 降りるまでに撮っておきたいシーンがいくつも残っています。 節電モードで、さて、どこまで撮れるか?? |
10:25 月見岩 到着。 カヤトの原の登りを終えると、道満尾根の道と合流する所に大きな岩がぽつんとあります。 遠くが少し霧がかってきたものの天気は上々。 雨が降りそうな気配はなし。 梅雨時にしては上出来でしょう。 遠くにはピークが見えます。 あれが目指す乾徳山かな? 上の方が岩っぽいのが遠目にも良くわかりました。 うふふ。楽しみです。(^^) 10:30 扇平 到着です。 この辺り、のんびりした草原です。 晴れていればきっと景色も良さそうです。 |
今回目にした花たち 今回はカメラのマニュアルで研究して、少しはまともな写真が撮れました。(笑) 左・名前分からず…林道アプローチにて。/右・キイチゴの実 コレも名前分からず。 ウツボグサ/ヤマツツジ 左・名前分からす…(^_^;)/右・サラサドウダン |
なだらかな草原でほっと一息ついたのもつかの間。 すぐに鬱蒼とした木々に埋もれた岩の登りになります。 それまでほとんど周りに人がいなかったのですが さすがに前後に歩く人が増えてきました。 最近クライミングジムに行っているおかげで岩の登りも苦にならない私はさくさくと先行。 7〜8人のトップを歩く事になってしまいました。 4〜5mの高さの鎖場、まずは小手調べといった感じ。 私は「お〜、楽しい♪」 ええ?ここを登るの?まぁ、いいけど。(後から来る女の子、大丈夫かなぁ??) 山歩き、ではなく完全に岩登り。ちょっとしたボルダリング。 しかも、結構な高度感。手を離したら完全に下まで落ちるよな、コレ。 霧がかって下が見えなくてちょうど良かったかも?(笑) 上から降りてくるパーティーもいるので待ち時間も結構ありました。 10mの方はホールドがたくさんあるので鎖をほとんど触らずにさくっと登りました。 25mは下部が切り立っていて鎖に頼りましたが、少し登った後は鎖を離してホールドを探しながら登りました。 途中、本日の事故による出血と思われる鮮血がドバッと飛び散っていてビビリました。(^_^;) |
11:25 乾徳山 山頂到着です。 鎖を登りきるとそこが山頂です。 岩のごつごつした、そう広くもない山頂は雲に囲まれ景色が全然見えませんでした。 恒例の記念写真。 今回はなんと携帯をザックに入れ忘れて、近くの人にシャッターを押してもらいました。(^_^;) 到着してしばらくすると、雲が晴れて来ました。 さっきまで全く何も見えなかったのに…嬉しいですね〜!(^^) やっぱり日頃の行いが良いからなぁ。(笑) 狭い山頂の端に居心地良さそうなスペースを見つけお昼にしました。 恒例具沢山ラーメンとおにぎり、コーヒー。 風もなく良い天気でしたが食べていると寒くなり、上着を着ました。 後から15〜6人ほどのパーティーが到着。 少人数のパーティーもあわせて狭い山頂はすし詰め状態。 食事も終わったし、居心地悪い山頂に長居は無用。 12:10 出発です。 |
下りの出だしはいくつもの階段です。 鎖をつかみながら階段に足を乗せて行きます。 岩も大きいし、かなり面白いです。 その後もしばらくは大きな岩の下りです。 歩く、と言うよりボルダリングチックに両手両足を使わないと進めません。 しかも、かなりの高度感。 うわ〜い!楽しい♪ 薄暗い樹林帯に入っても岩場は続きます。 岩を下っていくと言う感じです。 一歩一歩の高低差が結構あるので気が抜けません。 (なので写真がありません。(^_^;) ちょっと楽になってきてこんな感じです。 一番左の写真、先が見えないですよね。 ばっさり切り落ちてます。(笑) 赤テープがなければ人が歩く道とは思えないです。 こちらの道は行きと違ってトウゴクミツバツツジが多かったです。 花の盛りは過ぎていましたが、鮮やかなピンクの花が岩の上に散らばって心和ませてくれます。 |
13:45 高原ヒュッテ 到着です。 無人の非難小屋です。 入り口の戸のガラスが割れていました。 テープで補強されていましたが…可哀想。 中はこんな感じ…噂のストーブもありました。 結構広かったですが、なんだか汚れていたなぁ。 もうちょっときれいに使えばいいのに。 高原ヒュッテを過ぎたテント場にはテントが3張りありました。 ワンゲル部のテントのようで、可愛い女の子が草の上に寝転がっていて思わずドキッ!としました。 寒くなければあの小屋よりテントの方が快適そうですね〜。 (荷物が重いのがちょっとなぁ・・・。) ヤマツツジに囲まれた緑のテントサイト、とっても居心地良さそうでした。(^^) |
さて、ここからは登りと同じ道を歩いて行きます。 14:00 錦晶水で水分補給。 お土産用に、グランテトラの水を総入れ替え。 ここの水は美味しかったもんね。(^^) 歩き始めて「そういえばいつだか山岳マラソンの人を見かけたことがあったなぁ・・・。」 登る時にも面白くなかった道、だらだらと下っても楽しいわけありません。 と、言うわけでここからはザックを担いだまま山道を駆け下りました。 もちろん危なそうな所ではちゃんとペースダウンしましたのでご安心を。 面白くない林道アプローチを駆け下って時間短縮できれば行動範囲も広がるかもしれません。 歩き終わった後の物足りなさも、解消されるだろうし 何よりいいトレーニングになりそうな気がします。 で、結局は錦晶水から駐車場までずっと走りっぱなし。 恐るべしハイペースでの下山となりました。(^_^;) |
途中の徳和川を眺めます。 ああ、あの淵良さそうだなぁ…釣りたいなぁ…。 14:54 徳和駐車場 到着です。 なんと1時間弱で駆け下りてきてしまいました。(^_^;) 駐車場には頂上でご一緒したご夫婦もいました。 「あら、若い人は早いわねぇ。」 (いえ、走って下りてきたもので・・・(^_^;) さくさくと後片付けをして 15:10 帰路に着きました。 |
今回のお土産 山梨と言えば桃…は、まだなくて「スモモ」です。 そういえば高校で北岳に登った時も食べてたなぁ。 |
歩行時間は6時間9分。 今回は、ガイドブックからアレンジしたのでコースタイムは不明です。 しかし下山最後は林道を駆け下りたのできっと突拍子もない時間で歩き終えたと思います。(^_^;) アプローチ、登りは蒸し暑かろうが道が悪かろうがさくさく歩く。 (楽しくないなら、さっさと終える!) 帰りは、走る!(下りだから意外に平気。) コレは行動時間の短縮に大いに役立ちましたね。 結局ほぼ1時間走っていたのには後から気付きました。 いや〜、やればできるもんですね。(笑) 上部の岩場、思いの外難易度が高かったです。 赤ペンキのうっすらした印のおかげで、何とか迷いはしませんでしたが 鎖がない部分は完全にボルダリング。 ふと横を見ると数百mも切れ落ちている岩をがしがし登ったりして なんともスリリング、いや楽しぃ〜!!山でした。 鎖場、25mの岩登りもとっても楽しかったです。 途中の鮮血ドバッ!にはビビリましたが・・・。(^_^;) やはりクライミングジムに行き始めたのは正解だったようです。 早速効果が現れました。(笑) 花の写真は、今回はだいぶましに撮れました。 やっぱりマニュアルはしっかり読まなければなりません。(^_^;) 電池はぎりぎり最後まで持ちました。 フラッシュ&モニターOFFが効いたようです。 今までの山行経験を材料に、今回は多少荷物の軽量化を計りました。 装備でより軽い物に変えた物もいくつかあります。 この先、増やしたい装備もあり数十g単位での駆け引きになりそうです。 カメラも軽量で性能の良い物が安く出回っています。 元写真部副部長としては軽量小型化したカメラにいささかの抵抗はありますが 性能も上回っているのならばいつまでも目を背けておく訳にも行かないでしょう…。 手元のガイドブックでは大平牧場から道満尾根を通るコースになっています。 歩行時間は結構短くなるはずですが、核心部分を楽しめるならそれもありなのかなとも思います。 水場へもたいした時間かからないしね。 総歩行時間による満足感か、歩行時間に対する内容密度の濃さか… アプローチは所詮アプローチ、とも言える…? 歩行時間が短くても、中身が濃ければ楽しい気がしてきました。 岩場を登り始めてすぐ「今回は大当たり!」と思いました。 樹林帯あり、草原あり、スリリングな岩登りあり。 天気のせいで景色は見えませんが、コレはぜひもう一度来たい山であります。 今まで登った山で、初めてそう思いました。 (1人でも行けるという条件です。天狗岳は別格ですね。) 自宅からのアクセス2時間でコレだけ楽しい山は他になかなかないかもしれません。 季節を変えながら、何度も訪れたい山になりました。 ちなみに、翌日大腿四等筋はバリバリ筋肉痛です。 膝痛防止に役立ちそうなトレーニングになったようです。(笑) |
HOME 山行記録-Index ページのTOP Copyright(c)2005 Akemi@yamaniittekimasihita! All rights reserved. |