山に行ってきました!
山の中はうろうろしていたけれど、ちゃんと登るのは初めて!
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2005年4月30日(土) 雲取山2,017m

せっかくのGW。
何年ぶりかの連休のGW、コレはぜひ山に登っておかなくては!
と言う事で、東京の最高峰「雲取山」に登ってきました。

前回の八ヶ岳ほどの山はまだ1人では無理。
でもどうせならそれなりに標高のある山を登りたい。
あまり遠くには行けないけど、登るなら面白そうな山がいいし。

で、2,000mオーバー、八王子IC利用、沢筋を歩く可能性大。
いつものごとく、直前まで悩んで結局「雲取山」に決定。



☆コース☆

日原林道沿いに駐車→日原林道→大ダワ→雲取山荘→雲取山→小雲取山→富田新道→駐車場。





日原林道は未舗装の砂利道。
都会派(!)のセレナちゃんには精一杯のアプローチ。(笑)

ナビにも表示されない林道の一番奥に車を停めました。

いつもより重たい10Kg弱の荷物を背負って、スタートは8:45でした。




1人がやっと歩けるほどの登山道。
やたら親近感があったのは「東京で一番高い山」と知っていたから?



お約束の木橋。
水があると、それだけで嬉しくなってきちゃうんだなぁ。(^^)




橋を渡ってからいきなりの登り。
思わず一息つきたい場所に、この道標。
でも小さいんだもん。危うく見過ごすところでした。(^_^;)



しばらくは沢沿いに歩いて行きます。
傾斜も差ほどではなく、気分は渓流散歩。




ハシリドコロ(有毒)



ミヤマキケマン(有毒)

今回は丁度花盛り。
歩く道すがら、どこもかしこもお花だらけ。

ハナネコノメやヨゴレネコノメ、スミレもたくさん咲いていましたが
私のカメラは直径1センチ以下の花を接写するのは難しいようでどれもピンボケ。(^_^;)

特にスミレは群落になって咲いていて、しかも種類も豊富。
薄紫、濃い紫、ピンクがかった物、白い物、閉じた形の物、花びらが艶やかな物・・・
人の手が付いていないだけで、こんなに花が溢れているんだなぁ・・・。



今回も広葉樹の明るいブナの森。
ちょっと開けた所にはアセビとミツバツツジが咲いていました。
あまりの見事さに、思わず一息ついてしまいます。

ミツバツツジは紫がかったピンクの花。
山の中には不似合いなほどの艶やかな色をしています。




しかしGWだというのに本当に人がいません。
まぁ私にとっては空いている方がいいんですが。
途中狭すぎる道幅を補う木道、崩落した斜面をひたすら歩いて行きます。

通り過ぎた後、途中の岩場に「この先危険→」の文字。
自分がやって来た方を指してそう言われてもねぇ。
確かに、危険だったけどさ。(^_^;)

15分ほど休憩を取りました。
ストーブで湯を沸かしてコーヒーを入れて飲みました。



途中、何度も小さな沢を渡りながら歩いて行きます。
枯れ沢もありましたが、水の流れている所はいいなぁ。
水場があるのは不安がなくていいですね。



登山道は細いですが崩落している所以外は踏み跡がしっかりしていて
迷う心配はありませんでした。
ところどころにある道標もわかりやすかったです。




12:00大ダワ到着。

歩く先に、ひときわ明るく開けた場所が大ダワでした。
狭い道を歩いて来たので、開けた場所は何だか落ち着きました。

水を飲んで一息ついていると別の道からも登山者が。

挨拶がてら話をしていると、8年前から奥多摩に通い詰めているベテランの方でした。
私が来た道は「雪解け後はいつも危ないんだよね〜。」だそうです。(^_^;)
奥多摩で地図に載っている山、道はほとんど歩いているそうです。

まともな地図がない事を話したら「2つ持っているから古い方をあげるよ。」
と、愛用のMapをくださいました。
御用達の地元お土産情報も教えて頂きました。

そして、山歩きや持ち物のほんのちょっとしたアイデアなんかも教えて頂きました。
こういう出会いは大切だなぁと思いました。




大ダワからしばらく歩くと山小屋「雲取山荘」です。
ログハウス作りの山小屋は改装して間もないのか
山奥にあるとは思えないほどきれいでした。

地図には手前に「雲取ヒュッテ」と載っていましたがコチラは廃業済み。
テントの設営は十分できそうな広場が残っていましたが水場はありませんでした。




雲取山荘から「男坂」を登って行きます。

登り口から所々に残雪があります。
時々踏み抜いたような深い足跡がありますが
柔らかい泥で滑るより、雪の上の方が歩きやすいです。




1:05 雲取山山頂。

歩行時間4時間5分。
途中悪路だった事を思えば上出来でしょう。
今回はじっくり登るつもりだったのでほぼ予定通りの到着時刻でした。

当日は風もほとんどなく、頂上で止まっていても汗ばむほどの陽気でした。
雨の心配はありませんでしたが、景色は遠くかすんで見えませんでした。
辛うじて見えているのは大菩薩領???



途中には人がいませんでしたが、頂上はたくさんの登山者で溢れていました。
記念写真も順番待ち?

家族連れ、大学ワンゲル部、山岳マラソン(本当にゼッケン着けて走ってる!!)ランナー。
どこから沸いて来たの?と思うほどの人でした。

携帯は電波が立たずに恒例の報告メールは送信できず。



今回はストーブとコッフェルを持ち歩きました。
ランチはお湯を沸かしてカップヌードル&おにぎりとコーヒーでした。

ストーブを引っ張り出したのも・・・10年ぶりくらい???
わざわざ何か作ってみるというのも、楽しみのうち。(笑)

しかし、山中いたる所で小バエがまとわり付いてきたのには参りました。
常に5〜6匹は顔の近くにいる感じです。
「春」だからなのか?
でも、あまり気持ちの良いものではありませんね。(^_^;)



今回の山行のお供、現地調達の「ダブルストック」!(笑)

今までも手頃な枝(落ちている物)を杖代わりにする事はありましたが
もう2本持たずにはいられなくなってしまいました。




頂上脇にある避難小屋。

作りもしっかりしていて、立派な小屋でした。
中を覗きはしませんでしたが、どうやら泊まっている人がいたようです。
これだけしっかりした小屋ならテントより遥かに快適そうです。

トイレもありました。
雉撃ち、お花摘みが苦手な方には救いの神でしょう。




のんびり休憩して13:30下山開始。

雲取山頂から、富田新道へ。
最初は開けた尾根道を歩いて行きます。



道の途中、やたらあちこちに石が積んであります。
ケルン、なんでしょうが、そんなにここかしこ積まなくても、という感じ。(^_^;)

道標に従って歩いて行きます。




最初は開けた森の中を歩いて行きます。

途中、倒木のトンネルをくぐりました。
なんだか、メルヘンですねぇ。(笑)



カモシカ?にかじられた木の皮。
歯の跡が付いています・・・分かりますか?




「富田新道は薄暗くてコケがたくさんあるよ。」

日原、大ダワ林道の開けた花盛りの道とは違って
コケがあちこちに生えています。

雨が降った後ならいっそうきれいだったでしょうね。



植生も明らかに違い、カラマツが多いせいか確かに薄暗い道でした。
頂上までの道ではうるさいほど道端にあったスミレもほとんど見られず。

かなり下の方まで降りて、やっとミツバツツジ、ハシリドコロ、スミレを見ることができました。
木が茂って日が当たらないせいなんでしょうか?




道標のほとんどない細い道を下り続けると沢に出ます。
ひたすらひたすら下って、ぐらぐら揺れる吊り橋を渡ります。



大きくはないですが、きれいな滝です。
あああ、遊びたいなぁ、釣りしたいなぁ。(笑)



ちびっ子ヤマメくらいはいそうな沢ですよ。
実際、途中釣り目的らしき人を何人か見かけました。




キブシ

・・・昔から良く見かけていたけれど、これが「花」だとは思っていませんでした。(^_^;)



アセビ

花は小ぶりで艶やかさはありませんが、樹の近くを通るとなんとも言えない良い香りがします。


17:00 駐車場到着。

歩行時間3時間30分でした。
こちらもほぼ予定通りです。
暗くならないうちに砂利の林道を出られれば良い、という感じです。

帰路に着いたのが17:15でした。

途中、大ダワで教えて頂いたお勧めお土産スポット、御岳駅前の八百屋に立ち寄り
地野菜の「野良坊」とたけのこ、くるみ餅を購入。

青梅街道をとことこ走り、中央高速を走って帰宅は20:00でした。






コースタイム6時間40分に対して歩行時間は7時間35分。
意識してゆっくり歩き、行きの悪路を考えれば上出来でしょう。


前回の八ヶ岳で教えて頂いた事、反省した事を踏まえつつの今回の山行。

歩幅を狭く取る事。
特に高低差のある所では少しでも小さなステップで登る事。
時には一歩下がって整え直す事も必要。

時折はきちんと休憩を取る事。

ダブルストックでうまくバランスを取る事。
なるべくあちこちつかまらず、手をつかずに歩く事。

フラットフッティング。
下りではしっかりつま先荷重する事。

足元には注意しつつ、前方を見てコースを把握しながら進む事。

今回、初めてツェルトを携行しました。
救急セットも内容を検討し直しました。


曇り始めて景色は楽しめませんでしたが、その代わり花盛りだくさんの今回の山行でした。
あれで小バエがいなければなぁ。(笑)

10Kgの荷物、歩行時間もこの位が日帰りで今の限界かも?
う〜ん、か弱いなぁ。私。(^_^;)
まぁ、慌てず歩くしかないですね。

森林限界の上の尾根道を山小屋に泊まりながら縦走するとか
生でアイスクライミングを見られる(自分でするのではなく!笑)所まで歩くとか
いつになるか分からないけど、いつかは行きたいから
とにかく無事故で少しずつ進歩していけばいいかな、と。

結局4月中は毎週山に登ってしまいました。
こんなハイペース続くわけないんですが、とりあえず行ける時は行こうと思います。

それにしても・・・職業柄それなりに体力はあるつもりですが
毎回下半身を中心とした筋肉痛になるのは、ある意味有難いかも。
下手な筋トレよりずっと効果的かもね。(笑)



ところで・・・
今回の山行前日に神田のさかいやスポーツに買い物に行きましたが
山道具屋だと言うのに(失礼!)男女買い物客で溢れかえっていました。
GWなんだなぁ。
それにしても、みんなそんなに一挙に買い揃えちゃって大丈夫なの?(笑)



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