コラーゲン

コラーゲンは、からだの中で皮ふや骨、軟骨、腱、血管などに多く含まれるタンパク質です。
体内には体重の約16％のタンパク質があり、その約30％がコラーゲン（体重の約５％）です。

コラーゲンは繊維状のタンパク質で、弾力性のある構造で身体の組織を維持し
またその保水力によって、身体の潤いやツヤとハリを保っています。

コラーゲンは本来体内でタンパク質から合成されますが
その能力は加齢と共に減少します。
40歳台ではなんとピーク時の半分以下となり、体内に古いコラーゲンが増えてしまいます。

コラーゲンの新陳代謝が衰えると柔軟性や保湿力が衰えます。
また、皮膚そのものの新陳代謝も衰えていきます。
するとしわ、たるみ、シミが出来たり、ハリやツヤが失われていきます。
つまり、コラーゲンが不足すると肌が老化していくことになります。

また、コラーゲンは骨の重要な構成物質でもあります。
コラーゲンが不足するとカルシウムをしっかり結び付けておくことができなくなり
骨粗しょう症の原因になります。

美肌

コラーゲンは真皮の70％を占める重要な物質です。
コラーゲンの新陳代謝が衰えると表皮に古い角質層が残ります。
するとしわ、たるみ、シミ、くすみ、肌のかさつきなどが起こります。
肌の若さを決めるのはコラーゲンの新陳代謝能力といえます。
コラーゲンをしっかり補えば、しわ、シミ、たるみのない若々しい美肌を保つことができます。

骨粗しょう症及び関節障害の予防

人間の骨の65％はカルシウムですが、実は23％がコラーゲンでもあります。
骨というのはカルシウムのかたまりではなく
コラーゲンの繊維にカルシウムが付着したものなのです。

ところが加齢によりコラーゲンが古くなるとコラーゲン繊維が粗くなり
カルシウムの結合が弱まり骨粗しょう症になってしまうのです。

カルシウムをしっかり骨の中にとどめておくために
カルシウムの摂取だけでなく、コラーゲンの補給を心がけることで
丈夫な骨を維持し、骨粗しょう症を予防することができるのです。

また関節を滑らかに動かすための軟骨の50％もコラーゲンです。
加齢によりコラーゲンが減少して軟骨の新陳代謝が衰えると
関節の滑らかな動きが妨げられて痛みが出たりします。
特に体重がかかる膝関節は障害が起こりやすい部分です。

コラーゲンを上手に補給し、ストレッチなどを併用することで
膝関節の痛みを軽減させ、障害を予防することができます。

コラーゲンは肉や魚の骨や皮、軟骨、内臓などに多く含まれます。
コラーゲンは加熱すると溶け出しますので、煮汁と共に頂きましょう。

骨付き、皮付の肉や魚を毎日料理して食べるのは結構大変なことですが
サプリメントなら、手軽に毎日コラーゲンを補給することができます。

コラーゲンを補給する時は、合わせてビタミンCも摂るようにしましょう。
ビタミンCはコラーゲンを体内で合成する時に必要です。
合わせて摂ると、コラーゲンの効果をより高めてくれます。